いつだって冒険のお供に必要なのはバックパック。週末の家族とのお出かけにも、長年夢見ていたトレッキングにもバックパックを使いますが、場面に応じたものを選ぶ必要があります。ここではバックパックを選ぶポイントについて説明します。
どのくらいの長さのハイキングに出かけますか?
ほんの数時間、それとも日帰り、週末の数日、あるいは一週間。バックパック選びで最初に考えるポイントはハイキングの長さです。日帰りのハイキングなら10〜25リットルのバックパックで十分です。水の入ったボトルやピクニックに必要なものに加えて、天気が変わるのに備えてジャケットや日焼け止めクリームも入れましょう。
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日帰りよりも長いハイキングには、バックパックももっと大きいものを用意しましょう。20−35リットルのバックパックが必要です。数日間のハイキングをするなら必要な用具も増えます。特に山小屋などの施設に泊まるのでなければ、キャンプ道具や調理道具も自分で持っていくことになります。
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3日以上の長いハイキングには、山小屋などの宿泊施設を利用する場合でも35リットル以上のバックパックにすることを強くおすすめします。ハイキングは長くなるほど予想しなかった天候にさらされる可能性が高くなります。天候以外にも思いがけず疲労が重なったり、着替えが必要になったりするものです。必要な装備を全部入れておけるほどの余裕のあるバックパックがあれば、長いハイキングも安心です。
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どこへ、どの季節に出かけますか?
行き先が山でも砂漠でも海沿いでも、目的地と季節はバックパック選びの大事なポイントです。砂漠や海沿いに行くのと比べれば、山で一週間ハイキングするのに同じ量の荷物は必要ないでしょう。出発前に目的地の気候について調べるほか、出発前に天気予報を確認します。その結果に応じてバックパックのサイズや種類を決めます。
山をハイキングする場合にはその標高にかかわらず、天気が変わりやすいことに注意が必要です。気温はわずか数時間の間に一気に下がり、風は強風へと変わり、晴れていても急に雨が降り出します。着替えの他、ウィンドブレーカー、ジャケットなどの防水素材のウェアの用意が不可欠です。
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海沿いのエリアや島も天気が変わりやすいことが知られています。一日の間に目まぐるしく天気が変わることがあります。ハイキングをしている間に晴れて蒸し暑かったのが一転、雨が降って濃い霧に包まれるといった具合です。
乾燥地帯はだいたい晴れていますが、日中と夜間の気温差が非常に大きくなります。日中に身につける軽装と日の入り後に身につける防寒着の両方を用意しておく必要があります。
ハイキングの目的地の気候によって携行する装備が決まり、バックパックに必要な容量も決まるわけです。このほか、望ましいバックパックの素材や機能についても目的地の気候が影響します。快適さを損なうことなく、ハイキングを最大限楽しむことを目標にしましょう。
テクニカル・バックパック
ハイキングのためのバックパックを選ぶ上では、長さ、目的地、そして天気について最初に考えます。その上で、それぞれのバックパックがどんなスポーツを用途としているか、も考慮に入れましょう。自分の用途に適したバックパックがある一方で、そうでないものもあります。自分が必要としている仕組みや特徴を備えてるものを選びましょう。例えば、伸縮素材でできたサイドポケット、サングラスをしまうポケット、防水された小物収納スペース、トップローディングの荷室、ジッパーで開くことができるパネルアクセス、荷室のコンプレッション・ストラップ、クライミング・ロープやヘルメット、寝袋(シュラフ)を固定できるアタッチメントといった仕組みがあります。バックパックには用途に応じてそれぞれ異なる組み合わせの仕組みが用意されているのです。
10−25リットル・数時間または日帰りのハイキング向け(重さ300g−600g)
外装部
- ハイキング用ポールを取り付けるループ
- 出し入れしやすい給水・補給食のポケット
- レインカバー
内装部
- ハイドレーションバッグを入れるポケット
- 貴重品用ポケット、またはキークリップ
- 小物収納のための仕切り
快適さを高める仕組み
- 透湿性のあるショルダーストラップ
- ユニセックスのデザインとフィット
- 荷重を安定させるためのウェストストラップ(ヒップベルト)
- 調整可能なチェストストラップ
- 快適性と耐久性を兼ね備え、強化された背中の基板
20−35リットル・週末のハイキング向け(重さ400-800g)
上記の10−25リットルのバックパックの特徴や備えている仕組みの全てに加え、用途に応じた追加装備が設けられています。例えば、ピッケル(アイスアックス)のような用具を固定しておくための仕掛けがあります。ナイロンベルトの輪が並ぶデイジーチェーンにはヘルメット、寝袋(シュラフ)、アイゼン(クランポン)などの道具を複数固定しておくことができます。肩に設けられたロードリフターストラップはバックパックの背負い心地を改善します。調整可能なサスペンションはバックパックを体型にぴったりフィットさせます。特に女性の体型にあわせた調整が可能になっているものもあります。
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35リットル以上・三日間以上のハイキング向け(重さ600g-1kg)
上記両方のバックパックの装備や特徴を備えるのに加えて、背中のメインの荷室がいくつかに仕切られ、それぞれの荷室に独立した開閉口が設けられていることが普通です。バックパックの内部に防水されたポケットを持つ場合もあります。
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ウルトラライト・バックパック
近年、ファスト・アンド・ライトというハイキングスタイルの人気が高まっています。スマートフォンがカメラに取って代わったように、ハイキングで目的地を目指すのも何日もかけて歩くのではなく、まるで稲妻のように数時間で駆け抜けてしまうのです。ハイキングの用具でも「軽さすなわち自由」と、ウルトラライトが流行しています。用具が進化して新素材を用いることで、バックパックは快適さを犠牲にすることなくずっと軽量になりました。トレイルランニング向けには様々なミニマリスト・スタイルのバックパックが販売されています。これは長いハイキング向けの特大サイズのハイキング・バックパックについても例外ではありません。
ハイキングのためのバックパックのサイズとフィット感
バックパックを選ぶ際に、リットル単位で示される荷室の容量は重要です。それだけでなく、背中のフレームのサイズや体型に合ったデザインとなっているか、も考慮しましょう。バックパックは誰にでもフィットするように作られているとは限りません。自分に合ったサイズを探しましょう。
テクニカル・バックパックは背面長に応じていくつかのサイズが提供されています。測り方はメーカーによって異なります。近くの専門店でバックパックのサイズ選びやフィット感の調整について尋ねるといいでしょう。
女性専用にデザインされたバックパックや特定のスポーツを用途とするバックパックもあります。多くのバックパックはショルダーストラップやウェストストラップ(ヒップベルト)を締めたり緩めたりすることで、身体のサイズに合うように細かく調整することができます。
荷物の詰め方によってバックパックはより快適になります。コツは荷重が均等になるようにすることです。背負った時に快適なだけでなく、必要な時に荷物を取り出しやすいはずです。
値段と耐久性
最も高価なバックパックがあなたにとって最適だとはかぎりません。しかしバックパックの価格の多くは、使われている素材のクオリティと付属する仕組みや装備に応じて決まります。あなたがいくら払うかは将来そのバックパックを使って何をするか、そして想定している予算によって決めるほかありません。
時々短いハイキングをする程度ならば、最上級向けのテクニカル・バックパックに多くを支払う必要はありません。一方もし経験を重ねたハイカーで、短くても数日間のハイキングを定期的に楽しんでいるのであれば、多少の投資をする価値はあるでしょう。丈夫なナイロン製のバックパックはポリエステル製に比べて高価ですが、ずっと長持ちします。背面やショルダーストラップ、ヒップベルトにメッシュ素材を用いたバックパックは通気性に優れていて快適です。
バックパックを手に入れたらこまめに汚れを拭き取るなどメンテナンスを忘れずに。メンテナンスをすることで長く使うことができます。
以上、バックパックの選び方をお話ししました。残るはバックパックのカラー選択ですが、もちろんあなたの自由です。素敵なハイキングを楽しんでください。
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