登山用のレインジャケットであれ、スキーパンツであれ、GORE-TEXタイプのメンブレンを使用した防水ウェアを洗濯する際には、メンブレンを損傷しないように注意する必要があります。以下の手順に従えば、安心して洗濯することができ、同時に防水性や撥水性を回復させることができます。

GORE-TEX タイプのメンブレンを採用した衣類の洗濯

防水のジャケットやパンツを洗濯する際は、洗濯機を使用してください。:

  1. ポケットの中を空にするのをお忘れなく。
  2. 全てのジッパーを閉じ、スナップやベルクロも全て留めて、衣服が傷まないようにします。
  3. ジャケットやパンツの内側にはメンブレンが配置されています。メンブレンを保護するために、裏返さないでください。
  4. ウェアを洗濯機に入れます。他のウェアと同時に洗うこともできますが、少しスペースを空け、詰め込まないように気を付けましょう。
  5. 通常の液体洗剤(粉末洗剤は使わないようにしましょう。)、またはメンブレン専用の洗剤を使用してください。洗剤の量は通常通りで良いですが、柔軟剤は入れないでください。
  6. ドラム式の場合は「化繊」の洗濯コースを選択し、低温設定30˚C、スピンサイクルを最大600rpmに設定します。縦型の洗濯機の場合は極力弱いコースで洗濯してください。
  7. 通常のサイクルが終了したら、すすぎと脱水のサイクルを再度行い、洗剤が完全に洗い流されたことを確認します。

ダウンジャケットだけでなく、メンブレンのないスキージャケットやスキーパンツの洗濯方法については、こちらの記事をご覧ください。

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Jacket salomon goretex pertex
Pants salomon goretex pertex

乾燥について

  • 乾燥機がない場合は、ハンガーにかけたまま、直射日光の当たらない屋外か、風通しの良い室内で乾かしてください。
  • 乾燥機をお持ちの場合は、「化繊」コースでGORE-TEX製品を乾燥機に入れ、60℃以下の低温に設定してください。1回の乾燥は、40〜50分で十分です。

表地のDWR(耐久撥水)性能の回復

ウェアに防水メンブレンがあってもなくても、表地には水や雪の浸入を防ぐ撥水加工(DWRとも呼ばれる)を施しているのが一般的です。

  • ジャケットやパンツを乾燥機で乾かすと、熱で撥水性が再活性化します。
  • 一方、自然乾燥の後は、衣類外側の生地にタオルをかぶせ、熱すぎないアイロン(化学繊維設定または最大110˚C(230˚F))を数回通かけてください。タオルは熱を均等に分散させ、生地を傷めるリスクを防ぎます。こうすることで、他の製品を使用しなくても、アイロンの熱で撥水性が復活します。

また、液体洗剤やスプレーで、撥水性を復活させる製品も販売されています(Nikwax社やNST社の製品など)。これらを使用する場合は、メーカーの指示に従ってください。

GORE-TEXジャケットやパンツを洗うことは、それらを維持し、透湿性を回復し、寿命を延ばすための重要な作業です。メンブレンの経年劣化は避けられず、消耗したメンブレンの防水性を回復させることはできません。しかし、表地の耐久性のある撥水性を回復させることは非常に簡単で効果的です。やらない理由はありませんよね。

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