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やる気を奮い立たせ、心を動かす、人気アスリートのプレイリストと厳選された音楽がラインナップした、

サロモンのSpotify公式チャネルが誕生しました。

長距離走から短いジョギングまで、そして、ロードランでもトレイルでも、

より長く、より速く、次のレベルに進むためのバラエティ豊富なプレイリストをご用意しています。

季節の音楽や、リカバリー、ロードトリップ、ランニング用などを始めとする、様々なプレイリストをお楽しみください。

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滋賀県の山々をつないで、ぐるっと一周するロングトレイル「Shiga1」。総距離438km 累積標高28,200m(本人計測値)という壮大なコースのFKTチャレンジを、6日間と12時間10分という記録で走り切った丹羽薫選手。

丹羽薫選手の「Shiga1FKTチャレンジ」を支えたサロモン製品のレビューを2回に渡ってお伝えします。

第2回はアパレル&バックパック編です。「S/LAB NSO MID TIGHT W」と「ADV SKIN 8 SET W」を使用した丹羽選手のレポートです。

S/LAB NSO MID TIGHT W

昨年から愛用し、トルデジアンやオマーンのレースでも使用したNSO MID TIGHTは今回のShiga1 FKTでも大活躍の1着で、主に暑い日中に使用しました。

7分丈のタイツなんて暑そうとか、足上げの妨げになるんじゃないか?と思う人も多いと思いますが、このタイツに限っては、超薄手のストレッチ素材で、しかも37.5テクノロジーを使用した速乾性の生地を使用しているため、微妙な体温の変化に対応してコア体温を維持するため、筋肉を冷やしすぎることも、熱がこもりすぎることも無く、最適なパフォーマンスを発揮し続けてくれます。自然の素材に 37.5テクノロジーが融合し、速乾性においては類似製品の 5 倍以上だそうで、確かに30度を超える日中に長時間使用しても蒸れる感じは全くありませんでした。肌触りのよさは洗濯しても劣化しません。

下着のように超薄手で、ストレッチ性も抜群なため、足上げを妨げる感覚は全くなく、その上、藪などから足を守ってくれるので、この草木の茂った時期の日本のトレイルではかなり助かりました。

そしてこのタイツの最大の特徴は、生地の内側(肌に当たる面)に配置された渦巻き状のパッチ。これは酸化鉱物粒子をパッチに凝縮させて、体のエネルギーを筋肉により集中的に反射させるユニークな NSO ACTIVEというもので、パッチはトリガーポイントに配置されており、筋肉の緊張や細胞バランスを改善し、回復を促進させます。

実際昨年から100マイルレースやそれ以上の距離で使用していますが、筋疲労が大幅に軽減され、長持ちしてくれているのがわかります。

今回のShiga1 FKTでも、夜間は色々なところで眠くなったら寝るので、虫に刺されないようにとか、防寒も兼ねて足首まである長い普通のコンプレッションタイツを履いていたのですが、あきらかにNSO MID TIGHTに履き替えた時のほうがパフォーマンスはあがっていました。

最終日も昼にサポートエイドに到着して、こちらのタイツに着替えて走り出したところ、既に400キロも走っている足の重さや疲労感が嘘のように、また走ることが出来ました。足首までのロングバージョンも作って欲しいところです!

私は今回タイツだけで使用しましたが、S/LAB Modular システムの一部であるため、お腹の所のボタンに留める形の伸縮性のウェストベルトを付けたり、スカートやショーツをあわせたりも出来ます。タイツだけはちょっと恥ずかしいなぁという方は是非色々コーディネートしてみてください。

筋肉は最適な温度下で最高のパフォーマンスを発揮します。最適な温度で維持し、しかも筋疲労を軽減してくれる素材のタイツは、ロングレースや普段の山行でも大活躍してくれますよ。是非お近くの店舗で、その肌触りや薄さを実感してください。

S/LAB NSO MID TIGHT W

SIZE:XS / S / M

¥16,000+Tax

ADV SKIN 8 SET W

今回Shiga1 FKTで使用したバックパックは、昨年から愛用している女性専用で8リットルのADV SKIN 8 SET W。

悪天候の場合は荷物も増えるので、防水モデルのXA15にしようと思っていたのですが、ずっと快晴が続き、気温も高く、サポートもつくことから、夜間に山中で寝るためのエマージェンシービビーを持って走っても、8リットルで十分だと判断しました。

このバックパックは生地に伸縮性があり、実際には8リットル以上の荷物を入れられるため、暑い区間で水分を多めに持って行かないといけない時も、しばらくサポートに会えない区間で、多めの食料やビビーを持って走らないといけない時も問題なく収納出来ました。

これだけの長時間ザックを背負っていると、どこかに擦れが生じたりしてくるものですが、今回6日間以上バックパックを背負い続けても、全く問題ありませんでした。

そして、前面にフラスク2つを入れ、更にその前のポケットに食料とスマホ、充電器を入れ、脇の下当たりの側面のポケットには、シェルや食料を入れていました。

夕暮れ前にはそこにヘッドランプを入れておいて、暗くなったらすぐに取り出せるようにして、とにかく止まらずに必要なものが取り出せる状態で動き続けます。

また肩の部分にも伸縮性の小さなポケットが両サイドにあり、私はいつも左側にfinetrackのナノハンカチ(手を拭いたり鼻をかんだりするだけでなく、暑いときには何度も川の水をつけて首を冷やすのに活躍しました。)を入れて、右側にはカツサプなどのサプリメントやカフェイン錠、岩塩タブレットなど、ここぞというときすぐに取り出したいものを収納してます。

何かを取り出すために止まる行為は、ショートレースでも大きなロスタイムとなりますが、ロングレースでもリズムを崩すので、極力必要最低限にしたいのです。

そして特に疲れてきた場合、取り出しにくいものをわざわざ止まってザックを降ろして取り出すということが本当に億劫になってきます。補給のタイミングが遅れたり、肌寒いと感じた時にシェルを羽織ることをためらったりすることによって、後で挽回が難しくなる状況を作ってしまうこともあります。

そのため、バックパックに沢山ポケットがあり、止まることなく多くのポケットに手が届くというのは非常に重要です。

また、今回は暑さや貧血から、途中何度か気分が悪くなり、嘔吐することがありました。こんなとき胸を圧迫したくないもので、女性向けにデザインされた胸部のダブルストレッチ構造(前部ポケットがある幅の広いショルダーストラップ部分)が、胸周りにぴったりとフィットするので、ザックの前部のドローコードをきつく締めなくても、バッグが弾まず安定し、息苦しい締めつけ感もなく快適になり助かりました。

付属でついてくるフラスクボトルにも工夫があり、女性の体にフィットするよう設計された三角形の薄型フラスクで、胸の下に配置されるので圧迫感がありません。また、ストローが付いているため、水を飲みたいときに、フラスクに顔を近づける必要が無く、こまめな水分補給を何度も繰り返すことが重要になってくるロングトレイルでは、とてもありがたい構造です。今回暑さのためにかなり水分が必要だったので、毎回サポート場所でこのフラスクを3本用意してもらって、(別売でフラスクのみ、ストローのみも購入できます。)2本はフロントポケットに、もう1本は背面のジッパーがあるコンパートメントに収納していきました。背後に収納する1本にはストローはつけず、通常のバルブを付けておき、前に収納しているフラスクの水が無くなったら、このリザーブ用を取り出して、ストローだけを付け替えて使用しました。このストローの付け替え部分の構造は今期から変更になり、より素早くリザーブ用フラスクと交換できるようになりました。文章ではわかりにくいので、写真をご覧ください。

そして今まで気が付かなかった特徴にShiga1 FKTの間に気が付きました。

森の中でいい枕になる!そのソフトな肌触りが最高の枕になりました(笑)

というのは冗談ですが、背面に沢山のリフレクターがついていることに気が付きました。

これは夜間走らないとわからないですが、かなり光ります。ペーサーをしてくれた友人の女性が同じザックを背負って前を走ってくれていたのですが、暗闇の森の中で、その光は非常に頼もしいものでした。

これはおそらく、夜間にロードを走ったりした場合、車からの視認性が非常に高く安全でしょう。

もう一つはカスタマイズを可能にするために、色々なところにコードやループがついていることです。コードは取り外し可能で、必要ないものは外せます。使わなくなったループに、日中は熊鈴、夜間はBluetoothスピーカーをポーチ(実は岡山トレイルランニング協会からいただいたごみ拾い用ポーチ!)に入れて、それをループにフックしてベルクロをドローコードに固定。これで日中はペーサーと沢山おしゃべりしながら、熊鈴リンリンいわせながら走り、夜間は眠くて無口になることも多かったし、走ってないと熊鈴はあまりならないので、スピーカーから音楽をかけながら、動物たちに自分たちの存在をアピールしながら進みました。かなり熊のいるエリアで痕跡も沢山ありましたが、おかげで出くわすことはなかったです。みなさんもこのループを使って、自分の使いやすいように色々カスタマイズしてみてくださいね!

サイズは2XSからLまであります。私は2XSを使用しています。フィット感やサイズ感は実際に背負ってみないとわからないですが、沢山荷物を入れた時と何も入れない時ではフィット感もサイズ感も変わってきますので、是非お店で実際に荷物を入れてもらってお試しください。

ADV SKIN 8 SET W

SIZE:2XS / XS / S / M / L

¥15,000+Tax

S/LAB SENSE ULTRA 5 SET Best pack that provides a fit that goes beyond the backpack2017/05/22

It is the best pack “S/LAB SENSE ULTRA 5 SET” that has been extremely popular since its release. It’s so thin that it might look just like the best when looking at a shop, not a backpack. However, since the main compartment and pocket are made of stretch material, they expand according to the amount of equipment and can be stored securely. Since there are no hard parts, the fit is as good as a knit vest! As it does not have a fine size adjustment mechanism, it promises a perfect fit with the same size development as apparel products. The fabric uses 37.5™, which has excellent moisture absorption and desorption properties and deodorant properties, and is particular about comfort.

1 pocket under the main compartment, 1 on each side, 3 on the left and right chests. You can also access while running except for the main compartment. The two new soft flasks are new models. The sharp bottom makes it easier to insert into a pocket. In addition, the water supply port is also large.

A fit that sets it apart from conventional backpacks. It’s the “best pack you can win”. Please, try it. Once used, you may not be able to return to another pack!


S/LAB SENSE ULTRA 5 SET
· Price: ¥17,000 + tax
· Size: XS, S, M, L, XL
· Weight: 180g
· Capacity: 5L
· 500ml Softflask x2 included

If you want a little more space, we recommend the new 8L model.


S/LAB SENSE ULTRA 8 SET
· Price: ¥20,000 + tax
· Size: XS, S, M, L, XL
· Weight: 200g
· Capacity: 8L
· 500ml Soft Flask x2 included

2L model with the minimum capacity, omitting the main compartment.


S/LAB SENSE 2 SET
· Price: ¥15,000 + tax
· Size: XS, S, M, L, XL
· Weight: 160g
· Capacity: 2L
· 500ml Soft Flask x2 included

滋賀県の山々をつないで、ぐるっと一周するロングトレイル「Shiga1」。総距離438km 累積標高28,200m(本人計測値)という壮大なコースのFKTチャレンジを、6日間と12時間10分という記録で走り切った丹羽薫選手。

丹羽薫選手の「Shiga1FKTチャレンジ」を支えたサロモン製品のレビューを2回に渡ってお伝えします。

初回はフットウエア編です。「CROSS /PRO」と「S/LAB XA ALPINE 2」の2種類を履き分けた丹羽選手のレポートです。

CROSS /PRO

先日滋賀の県境トレイルを1周するShiga1 FKTを走った際に、1番活躍した靴CROSS /PROのご紹介です。

今回のFKTチャレンジは総距離438km 累積標高28,200mとなりました。そのうちの約340kmをこの靴で走っています。ずっと同じ靴を履き続けると臭くなるので、2足用意して途中で交換しました(笑)

まず今回この靴を使おうと決めた理由ですが、大きく分けて以下の3点です。

1.フィット感

長時間履いても足あたりが優しく、足の一部がアッパーの接合部によって擦れることが無く、特に足首周りの当たりの柔らかさが、他のどの靴にも見られない特殊な感じで、浅めでフィットします。そのくせホールド感は抜群で、長時間走っていると生じてきやすい横ブレもしっかり押さえてくれます。

2.安心のグリップ性能

もう一つはラグの形状とパターン、アウトソールのコンパウンドが特殊で、日本のトレイルにオールマイティーに対応してくれること。フカフカ腐葉土のトレイルから、ざれ場、岩場、ぬかるみ、特に今回のコースは急登と急降下の繰り返しが多く、このグリップ力に非常に助けられました。

3.ソールのサポート力

そしてソールの硬さと安定性。薄く柔らかいソールの靴は、普通の距離では快適ですが、長距離になると足裏へのダイレクトな突き上げなどで疲労感を感じやすくなってきます。しかしこの靴はソールに程よい堅牢性があり、8mmドロップなので超長距離でも疲れにくい作りになっています。

ではそのフィット感はどこから生まれてくるのか?これは4方向に伸縮するソックスのようなニット素材のアッパーに MULTI-FIT テクノロジーを組み合わせ、足の形状に合わせて自在にフィットするようデザインされているからです。クイックシューレースを緩めに締めていても、足をしっかりホールドしてくれている感覚があるので、足がむくんできた後半は、かなりシューレースを緩めて走っていました。

柔らかいニットアッパーを採用することで心配なのが横ブレですが、それを抑えるために足を適度にホールドする Matryx® EXO スケルトンを採用し、足の両サイドを包み込むような構造になっています。

この部分はケブラーが織り込まれているために耐久性に優れ、水はけのよい素材となります。またニット生地部分も水はけがよく、浸水性も低いのか、少々泥の中に足を突っ込んでも、中の白い靴下が泥色になっていなかったり、汚れが落ちやすかったりと、帰ってからの靴のお手入れも楽ちんです。

ヒールカップは浅めですがしっかりしたカップが入っており、踵をしっかりホールドして着地から蹴り出しまで抜群の安定性を発揮します。

次に何故日本のトレイルにあうのか?日本のトレイルはヨーロッパの堅牢な地盤とは違い、特に今回走った滋賀の山々は腐葉土で崩れやすい地質のところが多く、しかも里山やけもの道のような所は急だったり、ズルズルになりやすかったりします。それだけなら、ラグの大きなソールパターンの靴を使えばいいので、色々な靴が各社から出ていますが、逆にブロックが大きく、接地面が小さいと、岩場で滑りやすくなったり、ロードで走りにくかったりと、別の問題も生じてきます。全体にラバー素材を使用した Contagrip® アウトソールは、特殊なコンパウンドと独自のラグパターンを採用しているため、ぬかるみで絶大なトラクションを発揮するだけでなく、ラグの接地面積も大きく、ラバーの粘りがあるため、岩場やざれ場でもしっかりとグリップしてくれます。日本のトレイルはこういった様々な地質のミックスが主で、特にロングトレイルになるとそのバリエーションも大きくなるため、オールマイティーに対応する1足はとても重宝します。険しいトレイルでこそ威力を発揮する4WDのようなシューズと言えます。

最後に何故疲れにくいのか?これはやはりソールの適度な厚さと剛性、ヒールドロップが8mmという作りが関係していると思います。普段はフォアフット気味の着地ですが、流石に長い距離を走るときは持ちません。スピードよりも耐久性を重視した走りになりますから、その場合はヒールドロップが小さいナチュラル系、スピード系のシューズよりも、これぐらいのプロテクションが必要になってきます。しっかりとしたヒール部の支えによって、ミッドフット着地でもヒール気味の着地でも安定感があります。また、インソールをSIDASのカスタムインソールにすることにより、より快適なロングランが出来るようにしました。

おかげで、437km走った後も、別の靴で1か所マメが出来た以外は、全く問題ない綺麗な足で走り切ることができました。特に足首周りの圧迫が少ないため、私のようにシュータンで擦れたりしやすい人や、アキレス腱付着部の炎症を起こしやすい人にはぜひ試していただきたいシューズです。

気になる耐久性ですが、今回使用した2足のシューズを比較のために撮影しました。右が600キロ程度走った靴です。(今回のFKTとその試走でも使用しています。)左が200キロ程度走った靴です。(今回のFKTでのみ使いました。)

ソールの減り方は距離に応じての減り具合を示していますが、アッパーはかなり荒れたトレイルを進んだにもかかわらず、どちらも穴などあくことなく綺麗なままです。

よく、ソールよりもアッパーが先に駄目になるというランナーの方の言葉を耳にしますが、このニット素材ならアッパーは非常に長持ちすると思います。1000キロぐらいいけそうです(笑)でも中間のクッションフォームがへたってきた靴をずっと履いて走っていると、故障の原因になるので、ある程度で買い替えることをお勧めします。

伸縮性のあるアッパーなので、色々な形状の足の方にフィットしやすいと思いますが、折角の素晴らしい靴も形が自分の足に合わなかったり、サイズが合っていなければ、その良さは実感できないと思うので、是非お近くの店舗でお試しください。

CROSS /PRO

MEN:25.0cm~28.5cm

WOMEN:22.0cm~25.0cm

¥17,000+Tax

S/LAB XA ALPINE 2

Shiga1 FKTで使用した靴のもう1足がこちらのS/LAB XA ALPINE 2です。

おそらく438kmのうち、140㎞ぐらいはこの靴で走っていると思います。

また、昨年のユーフォリア、トルデジアンやオマーンのような岩場の多い山岳レースでも活躍してくれた靴です。

この靴の最大の特徴は、シューズの中にシューズが入っているような形状です。

ゲーター一体型シューズということですが、最初はなんとも不思議な感じでした。

まず中の靴ですが、S/LAB シリーズの靴ということで、フィット感や走りやすさなどは抜群です。シンプルな赤い靴には素晴らしい性能が満載ですが、特にクッション性と安定性、モーションコントロールに優れたミッドソールに、尖った岩や起伏の多い路面で足を保護してくれるProfeel Film が搭載され、岩がゴロゴロした山岳地系のトレイルには理想的な靴です。

更にアウトソールはグリップ力や耐久性、パワー伝達力を考えて設計された前足部エリアを持ち、クライミングやスクランブリングが混ざってくるようなトレイルランニングやファストハイクなどにピッタリです。このアウトソールは、ぬかるんだ柔らかい腐葉土や泥地だけでなく、濡れた岩などの滑りやすい路面で最大のグリップ力を発揮するよう設計されていて、安心感が抜群です。

またシューズを覆い隠すように出来たアウターシェルは、砂、雪や泥などの侵入を防ぐだけでなく、足首周りのサポート力をアップさせてくれ、長い下りでも足に負担を少なく安定して下ることができます。特にガレ場の下りで威力を発揮します。

アウターシェルは完全防水ではないですが、撥水である程度の雨や、雪、ぬかるみから足を守ってくれます。

2019年のUTMFはずっと雨だったので、最後のエイドまでこの靴で行き、濡れて重くなった気がしたので最後に普通のトレランシューズに履き替えましたが、中の白い靴下はあれだけ泥沼の中を走ったにもかかわらず、真っ白いままでした。

冬場などは普通のシューズよりも防寒性が高いため非常に重宝します。昨年のOMMで2日目の朝はマイナス5度ぐらいだったと思いますが、足がかじかむことなく快適に走れました!

しかもこのアウターシェルのおかげで、どんなに藪こぎしてもシューズのアッパーに穴があくことはありません。オマーンの岩ゴロゴロの中を走り続けても、靴は綺麗なままでした。ユーフォリアでは、一緒に走った飯野選手の靴が1レースで穴だらけの無残な姿になっていたのに、この靴はソールが若干消耗しただけでした。

この靴にはレースだけでなく、八ヶ岳縦走を往復したり、アルプスでトレーニングするとき、レース前で足を大切にしながら距離を踏むトレーニングをしたいときにも助けられています。既に5足目ぐらいを使用していると思いますが、1足あたり600キロ以上は問題なく走れますよ。トレランシューズとしてはちょっと高い気がしますが、その耐久性と性能を考えると、テクニカルなコースやアルプス縦走などが好きな方には、普通のトレランシューズですぐにアッパーがやられたり、ソールが岩場で削られたりして買い替えることを考えたら、かなりリーズナブルなシューズかと思います。

最後に私のShiga1での使い方ですが、ザレ場の多い鈴鹿山脈で砂が入ってくるのが嫌だったのと、前半は鎖場などがある岩場が続き、急登も多いため、岩場や滑りやすいザレ場での安定感と足首の保護を考えて、この靴を使用しました。

この靴は普段のサイズより1センチ大きいサイズで使用しています。それはアウターシェルのおかげで、サイズが大きくても下りで足が前にずれて爪を打つようなことも無く、レース中足がむくんできてもゆとりがあり、冬場は分厚い靴下を履くことができるし、すごく寒いときは、足に貼るカイロを付ける余裕を持たせるためです。

このため、Shiga1 FKTの後半に、足がむくんで痛くなってきたときも、こちらの靴に履き替えました。最後の最後はなぜかむくみが収まってきたので、CROSS/PROに履き替えましたが、むくんだ時も対応してくれるけど、むくんでいない時でも中で足が動き過ぎない靴というのはなかなか無いのではないでしょうか?

1つ注意点は、湿度の高い日本の夏には、アウターシェルがあるために足が蒸れやすくなるということです。ヨーロッパの夏や、日本アルプスのような高所なら大丈夫ですが、夏に里山を走るのには不向きです。日本の低山では特に秋から春にかけて活躍してくれる靴でしょう。これからの季節、アルプスでのハイキングやファストハイク、トレランでの縦走などを計画されている方、今年は無くなってしまいましたが、トルデジアンを目指している方、12月に開催予定のオマーンのレースを目指している方には是非お勧めしたい1足です。

普通のトレランシューズよりは重さが若干ありますが、履いて走ってみると意外と気にならないので、是非お店でお試しください。

S/LAB XA ALPINE 2

23.0cm~28.5cm

¥28,000+Tax

良いコンディション、ロケーションを求めて北海道、アメリカ、カナダなど世界中を飛び回り精力的に活動する吉田啓介。

彼にシーズンの感想とギアのインプレッションを語ってもらった。

SALOMON SNOWBOARDS(以下S)>最近何してんの?

吉田啓介(以下K)>最近はオフシーズン中の運動も兼ねて、自転車買ってサイクリングしていたんですけど、こけて肩の靭帯切っちゃったんですよね…笑

だから今は自転車乗ってプール行ったりしてリハビリ中です…笑

S>マジ!?自転車で怪我してまた自転車でリハビリしてんの!?

お、、、お大事に!

まあ、少雪やらコロナウィルスやらで大変だったと思うけど、今シーズンはどうだった?

K>まあ、何とかやりきりました!

今シーズンはインクムービーとkfilmsの撮影をしていて、自分達の世代で魅せていきたいスノーボードと若い世代のライダー達に先輩達から魅せてもらってきた事を少しでも伝えられたらなとシーズン過ごしてきました。

インクのメンツはみんな個性的で一緒に滑っていて刺激をたくさん受けたし楽しかったです。

あとは北海道バックカントリーガイドの塚原さんのガイドツアーに参加させてもらって勉強させてもらったりもして…今までスノーボードのスキルを上げていく事しか考えていなかったから、山でなんか起きてもまだ十分な知識がないなって思わされるシーズンでもありました!

S>いいね~!

日々勉強ってことだね!

あと

啓介も後輩が出来て育てる年代になってきたんだね。自分の撮影と後輩たちのフォローの両立は大変だよね~。

でもすごい良いことだと思う!こういうスノーボードシーンはなくなっちゃいけないからね。

あ、直属の後輩である今井 郁海はどう?

K>

イクミは勢いもスタイルもあって、これから本当に楽しみなライダーだと思います!

撮影中もみんなを引っ張っていってくれる所もあるし、何よりスノーボードを本当に楽しんでますね!

あと体力が半端ない(笑)

S>確かに!郁海はスケートやボルダリングをオフシーズンにやりまくっているからか身体バキバキだよな~。今後がたのしだね。

そうそう

今年からメインボードをアサシンプロからアサシンにチェンジしたけど、理由は?

K>自分のメインで滑るフィールドには少しフレックスが硬いと思ったから。

特に緩斜面パウダーの時にはノーズが少し喰われていく感覚があって…別にアサシンプロが調子悪いとかではなくて、今の自分の求めている滑りと行く場所には少し柔らかいフレックスの方が遊びがきいて良いなと思って変えました。

S>なるほどね~。

啓介からボードチェンジしたいっていう相談があったちょっと前に

中井(孝治)と電話してたんだけど、

「啓介もそろそろもっと柔らかい板選ぶようになるんじゃないかな~」って言ってた!

滑るフィールドが広がっているのは分かるんだけど、啓介の滑り方も変わってきてるのかな?

K>それは少しあるかも知れないですね!

北海道は海外の山みたいにそこまでスティープな所はないし、むしろ緩斜面の場所で滑る事の方が多いからそこまでの硬さは必要ないなって感じたんですよね。

その日のコンディションだったり、行く場所によって楽しめる板って変わるなーって思うから、最近は色んな板に乗るようになったのも前とは少し変わったところかも知れないです。

どんな時でも楽しめるのって最高な事だと思うし!だから滑り方というか、考え方が変わったのかなと思います。

S>ほうほう。んで、そのアサシンの乗り心地は?

K>もうここ何年も乗っていて思うけど、クセがなくて乗りやすい板だと思う。

S>だよね~、試乗会でも評価高いよ!おじさんの俺的にはとても楽だし、そんなディレクショナルすぎてるわけじゃないのにパウダー時は簡単にノーズ浮いてくれるからね!

19-20モデルからセットバック入ってノーズキックも緩くなったんだけど、気づいた?

K>セットバックは入っていたのはセッティングの時気が付いたんですけど、ノーズキックは気がつかなかったです!(笑)

まあ、とにかく調子良いってことは間違いないすね~。

S>OK~。じゃ、次はバインディングについて聞こうかな。シャドーフィットをずっと使ってるけど、シャドーフィットのどこが気に入ってる?

K>バインとブーツの一体感がいいのと、前後の体重移動がすごくしやすいのが気に入ってますね。

最初は不安定な感じがする人もいると思うけど、慣れたらこんな自由に足回りを動かす事ができるバインはないかと思うくらい調子良いですね!

S>そう!気になっているなら食わず嫌いせずに1度使ってみてほしいね。

啓介はシャドーフィットの中でも一番ソフトなディストリクトを使っているけど、チョイスしている理由は?

K>ソフトフレックスであればあるほど自由度が高くなると思うし、それでいてハードな着地にも耐えれる安定性もあるから。

S>なるほど!自由度はトップクラスだからね。

フルモデルチェンジして安定感と反応は増したから不安要素はないよね。

アサシンとのマッチングはどうなの?

K>すごく良いですよ!この自由度があって、ハードな着地にも耐えれる安定性があるから、フリースタイル寄りの板で出来ることを更に広げてくれる感じですね。

S>まあ、プロライダーの技術ってのもあるんだろうけど、この柔らかいセットアップで啓介みたいなライディングが可能なんだね。

ちょっとびっくりだな~。あとビクター(ダビエ)もアサシン使ってるし。

では次に、ブーツへのこだわりってある?

K>柔らかさとフィット感。もちろん見た目も!

S>お、シンプルなだね~、見た目も気にするんだ!?意外。

使用モデルはシナプスだけど、どこが気に入ってる?

K>僕はブーツを2シーズンくらいは同じ物を使うので硬くもなく柔らかくもない、徐々に馴染んでくる感じがいいですね。

あと日本人向けにワイドシリーズがでているから、ブーツの中が狭くて足が痛くなることも無くて良いですね。

S>そうそう、新品のブーツ履きたくないって” ブーツあるある”だよね。

ライダーって滑走日数多いのに意外とブーツチェンジしないからどれが来期か分からないっしょ!

K>そうっすね(笑)

S>いろいろ答えてくれてありがとうね。

最後に応援してくれているみなさまへ一言ちょうだい。

K>スノーボードはずっと楽しめる最高な遊びだと思うので、これからも深く追求して楽しさを周りに広げていってくれたらなって思います!

自分もそんな活動ができるようなライダーになって行けたらなと!

今年はインクムービーとk filmsがリリースされるのでそちらもチェックよろしくです!

S>いいこと言うようになったな~。ありがとう!

【吉田啓介プロフィール】

出身地:北海道旭川市

年齢:31

血液型:A型

活動エリア:北海道

身長:170cm

体重:70kg

使用ボード:ASSASSIN 156㎝

使用バインディング:DISTRICT Msize

使用ブーツ:SYNAPSE 27.0㎝

スタンス:レギュラー

スタンス幅:53.5㎝

アングル:前+21 後-3

前回紹介した「X RAISE GORE-TEX」を更にシンプルに、そしてタウンユースでも手軽に履ける防水シューズとしておススメしたいのが「X REVEAL GORE-TEX」です。

X RAISEのアッパーサイドの補強を無くし、クイックレースを通常のシューレースに変えたことでゴツさがなくなり、よりスニーカーライクになりました。

スニーカーといっても元のベースはX RAISEと同じ、サロモンのベストセラーシューズで愛用者も多い「X ULTRA」をベースにしているので、安定性、ホールド力、快適性はもちろん、X RAISEでも説明をしたようにワイドフィットタイプなので、足入れがし易く、前足部のイヤなアタリもなく快適です。

足首周りとタンはX RAISEと同じようにクッション性が高く、履いた瞬間から快適さを実感してもらえると思います。

タンの両端がアッパーに接続され、中心からズレないようになっているガセットタンを採用。前著したように柔らかめのタンなので、甲の高い方でも痛くなるようなことはありません。

インソールはフォームが厚めでクッション性がよく、ミッドソールはトレイルランニングシューズにも使用されているハイパフォーマンスEVAフォーム“エナジーセル”による衝撃緩和により長距離でも快適に歩くことができます。

アウトソールはX ULTRAと同じ仕様で、サロモン独自ソールである“コンタグリップ”の中でも最も耐久性に優れたコンパウンドを使用し、硬くて平坦な路面、柔らかくぬかるんだトレイルにも対応するラグパターンを採用しているので、アスファルトからトレイルまで対応するオールラウンダーです。

梅雨真っ盛り、これぐらいライトな感じのゴアテックスシューズが1足あれば、普段から雨を気にすることなく手軽に履け、雨が降るか降らないか分からない旅行時や風も防いでくれるので冬場に履くのもオススメです。またこれからの夏場に向け、ゲリラ豪雨も多くなる季節。オフィスに置き靴としてあったら安心できます。アウトドアアクティビティ・旅行・そして普段使いとオールシーズン活躍してくれる1足です。ゴアテックスなしの「X REVEAL」もあります。カラー展開が異なるので、是非チェックしてみてください。

X REVEAL GORE-TEX

・価格:14,300円(税込)

・サイズ:MEN 25.0 – 28.5㎝

・重量:320g(27.0㎝)

X REVEAL GORE-TEX

・価格:14,300円(税込)

・サイズ:WOMEN 22.0 – 25.0㎝

・重量:275g(24.0㎝)

サロモンのベストセラーシューズで愛用者も多い「X ULTRA」をベースに、安定性、ホールド力、快適性はそのままに、タウンユースでも使えるようアーバンスタイルにも対応したハイパフォーマンスモデル「X RAISE GORE-TEX」が今季ラインナップに加わりました。

X ULTRAのゴツイ部分をそぎ落としたようなシャープなシルエットで、一見スニーカーライクながら保護・補強はしっかりとされ、そしてGORE-TEXが水・寒さから守ってくれます。

前著したように愛用者の多いX ULTRAの人気の秘密は、甲高幅広の方でも快適に履けるからなんです。もともとX ULTRAは全長約168kmにも及ぶトレッキングコース「ツール・ド・モンブラン」を踏破するために生またので、他のシューズに比べ前足部にゆとりを設けています。このX RAISE GORE-TEXもワイドフィットタイプなので、足入れがし易く、前足部のイヤなアタリもなく快適です。

それだと中で足が遊んでしまうと思われるかもしれませんが、そこはサロモン。サロモン独自のクイックレースにより最適な締め具合を瞬間的に行え、ヒールカップ及び踵から足の甲に向けて補強された素材が使用され、クイックレースを絞め込むと同時にこの補強素材が後足部をしっかりとホールド。サロモンらしいフィット感を味わうことができます。

このX RAISE GORE-TEXにはクイックレースの余りを収納するポケットがタンにありません。タン中央にあるラバーに通すだけでスマートに処理が可能です。

またタン裏と足首周りのカラーにはフォームが多めに入っているのでクッション性が抜群で、アキレス腱へのアタリが気になる人などにおススメです。

つま先から側面にかけてラバーで補強され、足をしっかりとガードしてくれ耐久性も高めています。アッパー部はすべて圧着によるシームレスなので、変なアタリなどなく軽量化にもなっています。

タンの両端はアッパーに接続され、中心からズレないようになっているガセットタンを採用。前著したように柔らかめのタンなので、甲の高い方でも痛くなるようなことはありません。

インソールはフォームが厚めでクッション性がよく、ミッドソールはトレイルランニングシューズにも使用されているハイパフォーマンスEVAフォーム“エナジーセル”による衝撃緩和により長距離でも快適に歩くことができます。

アウトソールはX ULTRAと同じ仕様となっているので、サロモン独自ソールである“コンタグリップ”の中でも最も優れたコンパウンドを使用し、硬くて平坦な路面、柔らかくぬかるんだトレイルにも対応するラグパターンを採用しています。

軽トレッキングやハイキングはもちろん、クイックレースで足入れし易いワイドフィットなので、キャンプにもお勧めです。また、これからの梅雨時期のタウンユースとしても最適な汎用性が高い1足です。

X RAISE GORE-TEX

・価格:16,500円(税込)

・サイズ:MEN 25.0 – 28.5㎝

・重量:335g(27.0㎝)

X RAISE GORE-TEX

・価格:16,500円(税込)

・サイズ:WOMEN 22.0 – 25.0㎝

・重量:290g(24.0㎝)

ことトレイルランニングにおいてはハイドレーションより普及している感のあるソフトフラスク。サロモンの定番でもあるこのソフトフラスクは容量もちろん、多様な形状などがラインナップされています。今年キャップサイズがリニューアルされ、大径・小径キャップ共に少し小さくなり更に使い易くなっています。今回紹介するのはこのラインナップの中で、「待ってました!」というアイテム「SOFT FLASK XA FILTER」が登場しました。簡単にいうとソフトフラスクに浄水器が装着されたモデルです。

採用されている中空糸膜は0.03ミクロンという超微細なフィルターで、大腸菌などのバクテリア、クリプトスポリジウムやエキノコックスといった原虫を99.99%除去してくれるので、沢の水や湧き水を安心して飲むことができます。フィルターはFDA(米国食品医薬品局)認証を受けているので、安全性はお墨付きです。

アウトドアを楽しむ方なら一度は聞いたことがあるエキノコックス。“北海道の沢の水は飲むな”と言われるぐらい有名な寄生虫で、イヌ科の動物、特に野ネズミを食するキツネが媒介することが多いので、北海道が大半ではありますが、昨今、本州でも確認されてきています。エキノコックスに感染してもすぐに症状が表れるわけでなく、数年から数十年と潜伏期間が非常長く、自覚症状も出にくい為、重篤化してしまうケースが多く非常に怖い寄生虫です。山に入り沢水や湧水を手ですくって「美味しい!」というのも分かりますが、出来るだけ止めておいた方が無難。エキノコックスだけでなく、大腸菌などにも注意が必要で各自治体でも煮沸を進めています。その煮沸が面倒だから麓から夕食で使うであろう水1~2Lを背負っていく。水1Lは1kgです。山の装備でいうと単体では一番重いものになります。この1・2kgが無くなれば・・・軽快そのもの。動き易く、スピーディーに、そしてバランスを崩すようなことも減りますし、何より疲労度が違います。このSOFT FLASK XA FILTERがあれば、あとは空のソフトフラスクやプラティパスなどの大型ソフトボトルを持っていけば、山行途中やテン場に着いてから沢や湧水からSOFT FLASK XA FILTERを介して、ろ過した水を入れてあげれば水の確保完了です。

ペットボトルは便利ではありますが、飲み進めれば中の水が暴れ、飲み終えてもサイズは変わりません(潰せば別ですが)。何より行く果ては昨今問題視されているマイクロプラスチックにもなります。ソフトフラスクなら水分消費にあわせて容量が圧縮でき、フラスク内の水が暴れることもありません。

フィルターの外装部はサロモンのラボでデザインされ、フラスクで最適な水量が出るように設計されています。

指掛けのリングが付いているので沢などから水を楽に補給することができ、大きな開口部は氷を入れることもできます。

そしてSOFT FLASK XA FILTERはアウトドアだけではなく、近年増えている自然災害など有事の際にも役立ちます。化学薬品などが溶け込んでいる下流域の水は飲むことはできませんが、お風呂に貯めた水や雨水はろ過し飲むことができます。

流量は1L/分、フィルター寿命は1,500Lです。目詰まりをするので、1、2回使ったらフラスクや容器などに水を入れ、キャップ上部を持ってフィルター部を濯ぐことで洗浄できます。汚れ等が気になった場合は漂白剤で消毒も可能です。洗浄しても水の出が悪くなったら寿命が近づいているので別売の「XA FILTER CAP 42」に交換しましょう。また同キャップは、42を使用した他のモデルにも装着するこができます。

安心安全で、災害時にも役立ち、そして環境にも優しいSOFT FLASK XA FILTERで、軽やかに山旅を楽しみましょう!

SOFT FLASK XA FILTER 490ML / 16OZ

・価格:6,930円

・容量:0.5L

・重量:52g

2017年に登場し、そのシャープなシルエットに詰め込まれた機能性と機動力の高さから人気モデルとなった「OUTpath GORE-TEX」。この「OUTpath GORE-TEX」が更なる進化を遂げ、今期NEWモデルとして登場した「OUT GORE-TEX / PRO」を紹介します。

まずは誰もが目を引く近未来的なアッパー。これは最新素材“Matryx®”という素材で、大雑把に言うと織物。従来のシューズは足のホールド・フィット感、補強や保護といった役割を発揮させるために様々なパーツから作り上げられていましたが、このMatryx®は編む素材や編み方を変えることで適材適所にその機能を盛り込むことができるのです。下の写真をご覧頂くと、つま先・前足部・中央部・後足部・ヒール部と5つに分かれているのがわかるかと思います。適度なストレッチが欲しいところ、耐久性が欲しいところ、そしてサロモンシューズのフィット感の要である“センシフィット”も、この一枚の生地の中に施されています。ニット素材なので通気性は抜群、また縫製や圧着の必要性がなく、生地が重なり合うこともないので、軽量にというのも特徴。まさに現代の最新技術が作った新素材です。レザー素材の60倍の引き裂き強度があると言われています。

屋内では少し派手に感じますが、屋外だと少し青み掛かりくすむのでビカビカに目立つことはありません。

前モデルのOUTpath GORE-TEXと比べてみました。

前モデルではセンシフィットがテキスタイルの圧着により施されていますが「OUT GORE-TEX / PRO」は織りの中で施されているので見ることはできません。

実はインソールも一新しています。サロモン独自インソール“OrthoLite”の最新版で成型モデルとなりました。前モデルでは中央から後ろに掛けて密度の高いウレタンを使用していたので、どうしても熱が籠り易かったのですが、それが解消され、またクッション性もアップしています。裏側には歩行能力があがるようセレーションが入っています。

足首周りは前モデルよりクッション性を高めているので、ある程度シューレースを絞め込んだ状態でも足捌きや動きを妨げるようなことがありません。

大きなアップデートとしてはXA PRO 3D V8 GORE-TEXでも採用されている一体化されたアッパー。タンのガセットが無くなり、違和感を感じやすかったアタリがなくなり、ストレッチメッシュでカバーすることで足の動きを妨げず、砂や小石が入り込むのも防いでくれます。

一方、ボトムユニットは前モデルと一緒でアウトソールのラグパターンに至るまで変更はありません。

今回はPROモデル、サロモンにおけるPROモデルは素材等が他と一線を画すので、それだけ前モデルから完成度の高いボトムユニットを採用していたということでもあります。ミッドソール中央には芯棒が入っています。いわゆる“シャンク”ですが、登山ブーツに入っているプレート型のシャンクとは違い、マルチパーパスシューズとしてのシャンク、つまり全方向に対してフレキシブルで歩行の妨げにならず、マウンテンバイクのペダリングを楽にし、岩場など凹凸による突き上げの抑制というのがOUT GORE-TEX / PROのシャンクです。

アウトソールはあらゆる路面でグリップ能力が高いContagrip MAを採用し、ラグパターンも登り、下りはもちろん、あらゆる方向に対して安定性を発揮します。

スペックを比較すると10gの軽量化、60%耐摩耗性の向上、そしてフィット及びフレックス性も向上しています。

以前紹介したXA PRO 3D V8 GORE-TEXもマルチパーパスシューズとして紹介しましたが、ランがメインになるようなシチュエーションが多いならXA PRO 3D V8 GORE-TEX、山遊び全般色々なアクティビティをマルチに楽しみたいならこのOUT GORE-TEX / PROをお勧めします。名前の通り、OUT(外)に行く際の頼もしい相棒になってくれるはずです。

OUT GORE-TEX / PRO

・価格:19,800円(税込)

・サイズ:MEN 25.0 – 28.5㎝

・重量:325g(27.0㎝)

OUT GORE-TEX / PRO

・価格:19,800円(税込)

・サイズ:WOMEN 22.0 – 25.0㎝

・重量:310g(24.0㎝)

“ファストパッキング”“スピードハイク”といった軽量登山にクローズアップされがちな昨今。もちろんサロモンの真骨頂というべきカテゴリーで、このカテゴリーに最適なローカットシューズはもちろん、バックパックは先日も紹介させて頂きましたが、“山を楽しむすべての人に”をモットーとするサロモンにはちゃんとトレッキングブーツも揃っています。

今回はその中でも日本の山での汎用性が非常に高い1足「QUEST PRIM GORE-TEX」を紹介したいと思います。

同モデルは上位モデルである「QUEST 4D 3 GORE-TEX」の汎用性を高めたミッドカットモデルで、アッパーはスエードレザーとテキスタイルのハイブリッドにすることで軽量化しつつ、耐久性にも優れています。よく岩に当ててしまう箇所はしっかりとスエードを使用さており、外側側面に保護パネル、トゥキャップも備わっているので安心して履き続けることができます。

またミットカット、ハイカットによくある踝や背面のアタリに関しても、ほどよくフィットしてくれ、足だし、足捌きともに良好です。

アッパーで特記しておきたいのが“レースロック”です。通常上下のアイレットは同じものを使うものが多いのですが、サロモンのブーツは下部のアイレットにはロック機能を付けています。これによりレースのズレ、そしてよくあるレースのヌケが無くなるので、締め直しのストレスから解放されます。

ミッドソールには、トレランシューズにも使用されている“エナジーセル”をベースに、サロモン独自開発の立体成型軽量シャーシ“アドバンスドシャーシ”を搭載、どんな地形でも安定性とプロテクション性を発揮してくれます。

アウトソールは、サロモン独自開発ソール“コンタグリップ”の中でも耐久性に最も優れたコンパウンドを使用しつつも、硬く平坦な路面から柔らかくてぬかるんだトレイルまで対応するラグパターンとなっています。

ハイブリッドアッパーによる軽量、通気性、保護力、そしてバランスの取れたボトムユニットにより、地形を選ばず長時間安心して歩行し続けられる1足に仕上がっています。登山口までのアプローチからバリエーションの多いシングルトラック、岩稜帯まで、まさに日本の山にオススメなブーツです。

QUEST PRIM GORE-TEX

・価格:24,200円(税込み)

・サイズ:25 – 28㎝

・重量:570g(サイズ:27㎝)

・カラー:全2色

QUEST PRIM GORE-TEX

・価格:24,200円(税込み)

・サイズ:22 – 25㎝

・重量:490g(サイズ:24㎝)

・カラー:全1色