スキーまたはスノーボードのヘルメットは、各スポーツのあらゆる分野で広く採用されている重要な安全装備です。最高の安全性と最高の快適さを入手するには、何が重要なのかを知ることが大切です。

目的ごとにデザインされたヘルメットを選ぶ

スキーで使うにしても、スノーボードで使うにしてもヘルメットにテクノロジーの違いはありません。したがって、スキーヘルメットを選ぶかスノーボードヘルメットを選ぶかは、美学の問題です。スキーヘルメットをスノーボーダーが使っても問題ありませんし、スキーヤーがスノーボードヘルメットを使ってもまったく問題ありません。

スキーヘルメットとスノーボードヘルメットのどちらを使うかは問題ではありませんが、目的に沿ったヘルメットを選ぶことが非常に重要です。

正しいサイズの選び方

ヘルメットのサイズを正しく選ぶためには下記の2つのステップが非常に重要です。

1- 頭のサイズを測りましょう。

お店に行って測定してもらうか、眉骨(もしくは耳)の1cm上の外周を巻尺で測定します。

メンズ・ウィメンズサイズ

キッズサイズ

適切なサイズのヘルメットを選ぶには、ヘルメットについているフィットの調節機能が最大にならないようにしてください。ヘルメットが適切な位置に快適に装着されているときは、フィット調節機能を最大まで締めたり、緩めたりする必要はありません。

2- いろいろなヘルメットを被ってみましょう

いろいろなモデルを試してみて、自分にフィットするヘルメットを探すことが大切です。

ヘルメットは頭に完璧にフィットしているように感じられ、きつすぎず正しい位置に保持され、圧迫箇所があってはなりません。
簡単なテストとして、あご紐を締めずに頭を上下左右に動かしてみます。ぴったりとフィットしたヘルメットは、所定の位置に留まり、常に額を覆います。
メンズとレディースのサイズは同じです。見た目とインテリアファブリックのみが異なります。
ゴーグルをすでにお持ちの場合は、ヘルメットにフィットするかどうかを確認してください。冷気や雪の侵入を防ぐために、ゴーグルはヘルメットの形状に適合している必要があります。

ヘルメットのテクノロジー

インジェクテッドABS

射出成型 ABS (アクリロニトリル ブタジエン スチレン) 製のスキー ヘルメットは、硬質 ABS プラスチックの外側シェルと、内側に接着された EPS (発泡ポリスチレン) 保護フォームで構成されています。 ABS ヘルメットは耐衝撃性に優れていますが、少し重たい傾向があります。これは、優れた保護機能を備えた頑丈で耐久性のあるヘルメットを競争力のある価格で製造するために使用される最も一般的な技術です。

インモールド構造(金型による成型)

インモールド 構造のヘルメットは、内側の EPS フォームに直接成形された非常に薄いポリカーボネートの外側シェルで構成されています。コンパクトで非常に軽いヘルメットになっています。

ハイブリッド

ハイブリッドヘルメットは、インジェクテッドABSをヘルメット上部に、ヘルメット下部にはインモールド構造を組み合わせることで、スキーとスノーボードの両方において、軽量性、耐衝撃性、安全性の適切なバランスを提供するヘルメットになっています。

安全性に関するテクノロジー

MIPS テクノロジー

一部のヘルメットには MIPS テクノロジーが搭載されており、衝撃の際に 10 ~ 15 mm の多方向の動きを可能にする低摩擦層を備えています。この低摩擦層が衝撃が加わった際に衝撃を大幅に分散させ、脳をしっかりと保護します。この追加テクノロジーはヘルメットの価格を上昇させるため、主にハイエンドモデルに搭載されています。

twICEme® テクノロジー

twICEme は一部のヘルメットに直接組み込まれたテクノロジーで、事故の際に重要な情報にアクセスできるようになります。 NFC対応スマートフォンをtwICEmeロゴにかざすだけで、記録された情報(医療情報、緊急連絡先、保険情報など)にアクセスすることができます。

ヘルメットの様々な機能について

当社のヘルメットのほとんどは、さまざまなスノースポーツならではのニーズに合わせて設計および開発されています。その結果、ヘルメットの仕上げ、快適性、通気性などの機能が、ヘルメットの主な用途と最終的な価格を決定します。

ベンチレーション

ヘルメットのシェルに戦略的に配置された開口部と EPS に組み込まれたチャネルが換気を提供し、頭部、ヘルメット、ゴーグル間の均一な温度と継続的な空気の流れを確保します。一部のヘルメットには、グローブをしたままでも、空気の出入りの量を簡単に調整できる機能が備わっています。

フィット調節機能

多くのヘルメットにはヘルメット後部にダイヤルがあり、ヘルメットのフィット感を正確に調整できます。 BOAⓇ ケーブル システムは、頭全体を均一に締め付ける微細な調整を提供します。

ヘルメットの裏地

裏地のクオリティは、ヘルメットの快適性と耐久性に大きな違いをもたらします。ほとんどのヘルメットのライナーは取り外し可能で洗濯可能です。

一体化されたバイザー

ヘルメットに一体化されたバイザーは、もともとメガネをかけている人のために設計された機能です。しかし、非常に実用的であるため、多くのスキーヤー・スノーボーダーに気に入られています。
一体型バイザーは、ゴーグルを着用する手間がかからないため、キッズにも人気があります。
バイザーヘルメットを試着するときは、バイザーを下げる前にフィットとあご紐を適切に調整して、ヘルメットが適切に固定されていることを確認してください。
ゴーグルレンズと同様に、バイザーも悪天候用から晴天用までのさまざまなレンズカラーを用意しています。周囲の光に応じて自動的に明るさを調節するフォトクロミックレンズを採用したバイザーもあります。

自分にフィットするヘルメットを選んで、快適で安全にスキー、スノーボードを楽しみましょう!

従来、スノーゴーグルは悪天候時でしか使用されませんでしたが、今日では眼を保護するために、どんな気象条件の時にも不可欠なアイテムとなりました。加えて言えば、ゴーグルはとてもスタイリッシュです!取り入れているテクノロジーとモデルによって価格帯に幅があるため、選ぶのは簡単ではありません。ここでは、スキー・スノーボード問わず、顔の形や使用条件に合ったゴーグルを選択するためのキーとなるアドバイスをいたします。

なぜサングラスではなくゴーグルなのか?

滑走している間、ゴーグルは眼と顔を完璧に保護します。

1. 紫外線(UV)からの保護

ゴーグルのレンズは、太陽光線から目を保護し紫外線を100%カットすることにより、眼へのダメージを防ぎます。高度が高くなるほど太陽光線は強くなり、雪もより眩しく見えます。そのため眼を保護することが不可欠です。

2. 光フィルター

天気の良い日には、山岳地での太陽光はとても強くなります。眩しさで眼がくらんだり痛めたりしないように、強い光を遮るレンズが必要です。
一方、悪天候時は、ゴーグルのレンズは紫外線を100%遮断しつつも、地形の変化を捕らえやすくするために、光を取り込む必要があります。

3. 風、雪、異物、太陽からの保護

正しく着用することで、スキー、スノーボードをしている間ゴーグルは風から眼を保護してくれます。悪天候の時は、雪や雨からも守ってくれます。また、太陽や眩しさからも防いでくれます。木の茂みに飛び込んでしまったり、何かの破片にぶつかったりしても、ゴーグルが眼へのダメージを防ぎます。
様々な処理を施すことによって、例えば視認性が向上したりコントラストが強調されたりするという様に、レンズ効率を向上させることができます。
スノーゴーグルは、サングラスよりも防水性が高いため、より高い保護力を持ちます。転倒した時も、ゴーグルは柔軟なので顔を保護してくれますが、サングラスは割れやすく、負傷する場合があります。

ゴーグルレンズの選び方

装着時の快適さや光学特性を向上させる処理と、多くのテクノロジーが融合され、スキーゴーグルのレンズ性能は大きく改良されました。もちろん、取り入れているテクノロジーが多いほどゴーグルの価格は高くなります。

保護指数

全てのスキーゴーグルはEN174規格に準拠しなければならず、眼に有害な紫外線を100%カットする必要があります。レンズのカテゴリーは遮断される光の量(可視光線透過率 VLT ; Visible Light Transmission)で表され、気候条件に応じて適切なものを選択します。

天候に合わせて、レンズの明るさを選ぶのが非常に重要です。モデルによってはスペアレンズが付属している場合もありますが、レンズ交換の手間を省きたいのであれば、天候に合わせてレンズの明るさが変化するフォトクロミックレンズ(調光レンズ)を選んでください。

フォトクロミックレンズ(調光レンズ)

フォトクロミックレンズは、太陽の紫外線に反応する顔料で作られています。このレンズはカテゴリー1から3の範囲で暗くなったり明るくなったりすることで、さまざまな光条件に自動的に適応します。

この技術を使用したレンズは通常のレンズよりも高価であり、スキーヤーやスノーボーダーの間で人気が高まっています。天候に合わせてレンズを交換する必要がなく、天候が変わりやすい山で非常に実用的です。

レンズの色合い

見た目だけでなく、レンズの色合いによってゴーグルをさまざまな光の条件に適応させることができます。

カラーコーティング

コーティングはレンズに色を与え、まぶしさを軽減することでスキーヤー、スノーボーダーに視覚的な快適さを提供します。ただし、これらのレンズは壊れやすいです。
最新のテクノロジーは、雪面のコントラストを強化し、地形の細部まで読み取りやすくします。このテクノロジーはサロモンのSIGMAレンズで採用されています。

偏光レンズ

偏光レンズは雪面からの反射光の眩しさを軽減しますが、凍った場所は見づらい場合があります。

曇り止めコーティング

現在、ほとんどのゴーグルには曇りを軽減する二層レンズが採用されています。窓の二重ガラスと同様に、ゴーグルのレンズの内側が外気の寒さから隔離され、曇りの発生を防ぎます。さらに、フレームを囲む通気フォームが最適な通気性を提供します。

レンズには曇り止めコーティングが施されています。レンズが濡れている場合は、コーティングが剥がれてしまう可能性があるため、レンズは擦らないように注意してください。外側の防水コーティングにより、雪や水がレンズに付着するのを防ぎます。

傷防止コーティング

傷防止コーティングは、レンズ寿命を延ばします。

平面レンズと球面レンズ

レンズには2種類の形状があります。(平面と球面)

ゴーグルの構造

ゴーグルを購入する際、レンズの品質は重要な検討要素となります。また、ゴーグルの構造がどうなっているかにより、快適さや形状が影響されることも考えなければなりません。ゴーグルの構造には、フレームクリップ、フォームパディング、ストラップ、レンズ交換のしやすさなどの様々な要素があります。

レンズリム

3種類のレンズリムがあります。

オーバーグラス(OTG)

眼鏡を掛けたままでも着用できるスキーゴーグルです。通常のゴーグルよりも厚めで、側面に眼鏡のつるを収めるスペースがあります。

フォーム(顔に触れるクッション)

スキーゴーグルには2種類のフォームを使用しています。

  • ベンチレーションフォーム:ゴーグルの縁にあり、曇りを防ぐためにゴーグル内の空気を循環させます。また、雪や雨の侵入を防ぎます。
  • フォームパッド:顔に密着する部分で、ゴーグルを快適に着用できるようにしています。密度の異なる柔らかい素材でできており、発汗を抑えます。

マグネティックレンズ

一部のゴーグルには、フレームやレンズに戦略的に配置された磁石が装備されており、レンズ交換が非常に簡単になります。マグネティックレンズゴーグルは、異なる明るさの 2 つのレンズがセットで販売されることが多いため、レンズを素早く簡単に交換することで天候の変化に対応できます。いくつかのモデルには、安全性を高めるためにレンズをフレームにロックするシステムが搭載されており、転倒の際にレンズが外れにくくなっています。

ゴーグルを購入する際には、必ず試着してサイズと形状が顔に合っていることを確認してください。女性や子供向けのモデルもあります。ゴーグルが自分のヘルメットに装着できることも確認してください。
ゴーグルは滑る時に着用するものとして不可欠であり、雪山を快適に過ごすためのアイテムです。
使われているテクノロジーによって価格が異なり、一番安価なモデルは非常に魅力的です。リゾート地で休暇を過ごしていてそれほど多く滑らない場合は、基本的な眼の保護機能を備えた格安のゴーグルでも事足りるでしょう。長時間スキー、スノーボードをする場合は、用途が異なる2種類のレンズがついたゴーグルか、調光レンズのゴーグルを用意すれば、眼を保護できる上に決して後悔しない快適さを得られます。

スキー、スノーボードに関するその他コンテンツについては、ストーリー&ガイドをご覧ください。

登山用のレインジャケットであれ、スノーパンツであれ、GORE-TEXタイプのメンブレンを使用した防水ウェアを洗濯する際には、メンブレンを損傷しないように注意する必要があります。以下の手順に従えば、安心して洗濯することができ、同時に防水性や撥水性を回復させることができます。

GORE-TEX タイプのメンブレンを採用した衣類の洗濯

防水のジャケットやパンツを洗濯する際は、洗濯機を使用してください。:

  1. ポケットの中を空にするのをお忘れなく。
  2. 全てのジッパーを閉じ、スナップやベルクロも全て留めて、衣服が傷まないようにします。
  3. ジャケットやパンツの内側にはメンブレンが配置されています。メンブレンを保護するために、裏返さないでください。
  4. ウェアを洗濯機に入れます。他のウェアと同時に洗うこともできますが、少しスペースを空け、詰め込まないように気を付けましょう。
  5. 通常の液体洗剤(粉末洗剤は使わないようにしましょう。)、またはメンブレン専用の洗剤を使用してください。洗剤の量は通常通りで良いですが、柔軟剤は入れないでください。
  6. ドラム式の場合は「化繊」の洗濯コースを選択し、低温設定30˚C、スピンサイクルを最大600rpmに設定します。縦型の洗濯機の場合は極力弱いコースで洗濯してください。
  7. 通常のサイクルが終了したら、すすぎと脱水のサイクルを再度行い、洗剤が完全に洗い流されたことを確認します。

乾燥について

表地のDWR(耐久撥水)性能の回復

ウェアに防水メンブレンがあってもなくても、表地には水や雪の浸入を防ぐ撥水加工(DWRとも呼ばれる)を施しているのが一般的です。

また、液体洗剤やスプレーで、撥水性を復活させる製品も販売されています(Nikwax社やNST社の製品など)。これらを使用する場合は、メーカーの指示に従ってください。

GORE-TEXジャケットやパンツを洗うことは、それらを維持し、透湿性を回復し、寿命を延ばすための重要な作業です。メンブレンの経年劣化は避けられず、消耗したメンブレンの防水性を回復させることはできません。しかし、表地の耐久性のある撥水性を回復させることは非常に簡単で効果的です。やらない理由はありませんよね。

アウトドアスポーツのトレーニング時は、適切な発汗管理によって、雨、風、雪、寒さなどの悪天候から身を守る必要があります。スリーレイヤーシステムにより、練習しているスポーツや天候を考慮した適切なウエアを選びやすくなっています三層のウエアは体をドライで暖かく保ちます。余分な湿気を取り除くためのベースレイヤー、暖かさを保つためのミッドレイヤー、風雨から体を保護するためのアウターレイヤーからなります。

湿気を逃がす通気性ベースレイヤー

身体を動かすと体温が上がります。私たちの身体はこれに反応し、オーバーヒートしないように発汗します。肌の表面で汗が蒸発して身体を冷やします。汗は外気にさらされると温度が下がり、水蒸気が凝縮して皮膚の表面で水分になります。

コットンのような吸水性素材のTシャツが濡れた場合、運動をやめると水分が肌に直接触れるため、すぐに冷たくなります

肌の上に直接ベースレイヤーを着用するのは、汗を消散させて乾いた状態を保つためです。

スポーツの練習をする時は湿気を取り除くベースレイヤーが必要です。よく水を吸って乾くのに時間がかかるコットンTシャツの着用はひかえましょう。

ポリエステルやポリアミドなどの合成繊維は耐水性があり、水分を吸収しません。また、湿気は衣服の外側に出て行くので、肌に触れることはありません。合成繊維のTシャツを着用すると、寒さを感じることなく体温調整することができます。また、速乾性もあります

メリノウールで作られたベースレイヤーもあります。ウールは最大でその重量の33%の水分を吸収しますが、なぜベースレイヤーとして使用するのでしょうか?非常に吸水性の高い素材であるウールは、汗が肌に触れるのを防ぎます。湿ったウールであっても優れた断熱素材になります。また、ウールには防臭作用もあるので、毎回洗濯する必要はありません。それらの特性からメリノウール製のベースレイヤーは、特に低強度の運動用途で扱いやすいです。

合成繊維とウールの混紡生地もあります。1つの生地になることで、それぞれの特性を最大限に活かすことができます。

断熱性のミッドレイヤーで暖かさが持続

ミッドレイヤーが身体から発生した熱を保温することで寒さから身を守ります。
繊維が空気を閉じ込めるため断熱層になります。多くの空気を閉じ込めることで、衣類が身体の熱をキープします。

ミッドレイヤーで暖かさを調整します:

断熱性が高すぎるミッドレイヤーを着用すると、熱くなりすぎて汗をかきやすくなります。ミッドレイヤーが濡れると、断熱性が低下し、こもった湿気によって寒さを感じるようになります。

風雨から身を守るウォータープルーフ/シールドアウターレイヤー

風雨から身を守るときすぐに思い浮かぶのはGore-Texのジャケットですが、防水性・通気性の高い他のブランドの生地もあります。防水性能を比較したい場合は、圧力を掛けた水が生地を通過する抵抗をミリメートル単位で計測する防水性試験(シュマーバー評価)があります。例えば、Gore-Texジャケットの試験結果は、28000シュマーバーです。

ウォータープルーフのウエアは、縫い目もウォータープルーフになっています。

生地の通気性は、g/m2/24 hoursで測定されます。Gore-Texブランドでは、RET指数が使用されています(透過による耐熱損失性の測定)。生地の通気性が高いほど、強度の高い運動に適しています。

発汗を抑えるために、ジッパー式のベンチレーションがついたジャケットもあります。

通気性を保ちながらも防風性を確保するために、ウインドストッパー(Gore-tex社)で作られたウエアもあります。

ソフトシェルと呼ばれる撥水性のあるウエアは、とても柔らかくて着心地が良いです。通気性があるので、運動で汗をかいてもすぐに吸収・発散します。撥水処理がされている素材でできているアウターシェルは、気象条件が悪くなっても、小雨やにわか雨、降雪から身を守ることができるでしょう。

気象条件に合わせてレイヤリングを調整する

レイヤリングシステムは悪天候から身を守ると共に、汗の吸収・発散を促進し、不測の事態に適応できます。ドロップイン時の運動強度、気象条件の悪化、高度の変化など、一日の中での気象条件や求める機能は変化することがあります。このような要素を考慮してレイヤーを調整し、必要となりそうなものを全てバッグに詰めて準備してください。

暑い日のトレイルランニングでミッドレイヤーは不要

暑い時はかいた汗を処理するだけです。機能的なベースレイヤーだけで良いでしょう。雨をしのぐアウターレイヤーは必要になるかもしれませんが、暖かくする必要はないので、ミッドレイヤーはなくていいでしょう。

山のハイキングでは気温差に注意が必要

山でハイキングをするとき、いくつかの異なるシナリオに出くわすかもしれません。

 

レイヤリングをすることで、1日を通して快適にスキーを楽しむことができます。私はウールのベースレイヤー、メインのミッドレイヤーとしてフリース、そして信頼性が高く、防水性と通気性に優れたシェルを選択します。

Drew PETERSEN

スキーヤー

スキー/スノーボードでは寒さと風から身を守る

スキー/スノーボードなどのウィンタースポーツをする時は、寒さと風から身を守ることが大切です。長袖のベースレイヤーをおすすめします。

スノージャケットは、断熱素材であるミッドレイヤーと、悪天候から身を守る素材であるアウターレイヤーから構成されています。 ジャケットだけで暖かさが足りない、あるいは寒い場合は、中にフリースのレイヤーを着込みます。

詳しくは、スキー/スノーボードウェアについてのこちらの記事をご覧ください。

ツーリング用のレイヤー

スリーレイヤーシステムは、ツーリングやフリーツーリングに最適です。暑くなるのでハイクアップ中はジャケットをバッグに入れ、滑走の前に着用します。

ウインドブレーカーやウォータープルーフのジャケットは、天気の良い間はバックパックにしまっておいてもいいですが、冬山特有の冷たい風から身を守るためにも着用する方が良いでしょう。もちろん、降雪時でも濡れません。

スリーレイヤーシステムは下半身にも適応できますが、一般的に脚にはあまり汗を書かないので、より簡単です。スノーパンツは断熱性と保護性があるので、直接着用したり、暖かいベースレイヤーを履いてから着用します。夏のハイキングでは、ショートパンツや軽いパンツで十分でしょう。雨や風の強い日には、その上にレインパンツを履きます。

リフトからの景色を楽しみ、グルーミングバーンのコースを滑る。あるいは、フレッシュなパウダーに自分のラインを刻んでから日当たりの良い屋外のテラスでくつろぐ。どちらの場合も、寒さと風と雪から身を守る適切なウェアが必要となります。吹雪でも笑顔で滑れるように、スキー/スノーボードのウェアについてのアドバイスをします。

レイヤリングシステム

スノーウェアを選ぶ際には、最新のトレンドを追いかけるだけではなく、ウインタースポーツ専用にデザインされた機能的なウェアという観点も重要です
レイヤリングシステムについてもっと知りたい場合には、こちらの記事をご覧ください

アウトドアスポーツにおけるレイヤリングシステムとは:

上半身のレイヤリングシステム

アウトドアスポーツにレイヤリングシステムは不可欠で、スキー/スノーボードにおいても非常に重要です。

通気性の高いベースレイヤーは、滑降中の運動で発生する水分を放出するために不可欠です。このためリフトに乗っている間も寒さを感じることを防ぐことができます。合成繊維で作られた長袖の保温性インナーは最適な選択肢ですが、メリノウールは濡れた状態でも通気性と保温性が優れています。

ミッドレイヤーは体温を維持するために着用します。保温性アンダーウエアの上にフリースや軽量の断熱ジャケットを着用するのが良いでしょう。多くのスノージャケットには、フリースの裏地や合成繊維またはダウンの詰め物が入っていて、断熱性があります。それを考慮してミッドレイヤーを調整する必要があります。

アウターレイヤーは、スノージャケットそのものです。前述の通り、ジャケットの裏地はフリース素材や合成繊維になっていたり、保湿性の高いジャケットにはダウンキルティング加工が施されていることが多いです。天候や斜面の滑走スピードによらず、スキー/スノーボードをするときには常に風に吹き付けられるため、ジャケットは防風性を備えている必要があります。リフトに乗っている間も搬器の動きに伴う風にさらされます。主に天気の良い日にスキー/スノーボードをする場合は、耐久性撥水(DWR)処理されたジャケットがあれば、悪天候から身を守るには十分でしょう。天候によらずパウダーを滑る場合、Gore-Texなどの防水性ジャケットが必要です。

最後に、女性は一般的に寒さに敏感なので、女性用ウェアはデザインやカラー以外に、男性用よりも暖かい作りになっています。

下半身のレイヤリングシステム

下半身はそれほど汗をかかないため、下半身のレイヤリングは構成がシンプルです。スノージャケットのように、裏地付きで保温性があるスノーパンツもよく見かけます。気象条件に合わせてスノーパンツのみを着用するか、アンダーウェアも着用するかを選べば良いでしょう。
オフピステを滑るなら特に脚部が雪にさらされるでしょう。DWR処理されたウォータープルーフのスノーパンツを選択すると良いでしょう。

レイヤリングを好むため、暑くなりすぎたり、寒くなりすぎることはありません。汗を逃がすベースレイヤー、風から体を守るミッドレイヤー、寒い日や緊急時用の小さなマイクロパフィー、GTXシェルを着用しています。

Stan REY

スノーウェアの特徴

スノーウェアを選ぶ時、まずはレイヤリングから始めても良いでしょう。ですが、スキー/スノーボード用に特別にデザインされたウインタースポーツのウェアには、他の側面もあります。

スノージャケットに必要なアクセサリ

よく考えられたスノージャケットには、雪や風から身を守るアクセサリがつきます。例えば:

リフトパス用のポケット、携帯電話用の内ポケット、キャッシュやカード用の安全なポケットなど、それぞれの用途向けポケットがあるとゲレンデで滑る際に便利です。フリーライダーにはビーコン用ポケットがあると便利です。

レンズ拭き用にマイクロファイバー製クロス付きのサングラス・ゴーグルを入れるためのポケットも見られます。

フリーツーリングをしたり、バックパックにスキー/スノーボードを取り付けて歩く場合は、ハイクアップ時の暑さ対策としてジッパー付きのベンチレーションがあると便利でしょう。

一部のジャケットには、雪崩に巻き込まれた遭難者の捜索に有効なReccoリフレクターが付いています。しかし、ゲレンデコース外を滑走する場合、これは最低限の保護機能を提供しますが、ビーコンの代替にはなり得ません。

スノーパンツの特徴

スノーパンツは保温性と防水性が備わっている必要があります。ゲイター一体型はパウダースノーで便利です。大腿部にジッパー付きのベンチレーションがあると、春スキーやフリーツーリングでのハイクアップ時に有益です。

スキー/スノーボードに欠かせないアクセサリー

適切なウェアの着用とは、適切なジャケットやパンツを選ぶことだけではありません。特に冷たさに敏感な身体の末端を保護する必要があります。

寒い時は、身体は心臓や脳などの生命の維持に重要な器官に血液を集中させ、体温を37°Cに保つようにします。そのため、足や手などの四肢が寒さに特に敏感になります。加えて、帽子をかぶることも不可欠です!

頭を寒さから守るためにニット帽を着用してください。更にヘルメットを着用することで安全性も保たれます。(適切なヘルメットの選び方は、こちらの記事を参照してください。

ゴーグルは天候によらずサングラスよりも、保護力が高くなります。(適切なゴーグルの選び方は、こちらの記事を参照してください。

ネックウォーマーは、薄手のものであっても、寒さや風から身を守ります。顔の下側もカバーすることができます。

グローブ選びには少し注意が必要です。薄いグローブはポールを握りやすくなりますが、暖かさが十分ではない場合があります。手が冷たくなりやすい場合、防水性があって着用時にきつくない厚手のグローブを選ぶと良いでしょう。グルーミングバーンでは、通常、グローブをジャケットの袖下に着用します。一方、フリーライダーにはジャケットの袖口までを覆うカフが付いた長いグローブが好まれます。薄いインナーグローブをしてミトンを着用すると寒さにとても強くなり、違いを実感できます。

ソックスも重要です。薄いソックスは競技用にデザインされた幅の狭いスキーブーツやスノーボードブーツの精度を更に高めます。快適さと保温性を重視するなら、幅が広めのブーツと合成繊維やメリノウールでできた厚めのソックスの組み合わせを選びましょう。

スキー/スノーボードに適したウエアを着用することは、何よりもまず寒さ、風、雪から身を守ります。その上で私たちは冬の雪山を楽しめるのです!

その他コンテンツについては、ストーリー&ガイドをご覧ください。