サロモンシューズのクイックレースの交換は簡単なプロセスです。2 つの異なるシューズモデル(SENSE RIDEなどの通常モデルとXA PROシリーズの2パターン)でレースの交換方法について、動画を確認してください。作業を完了するために必要なアイテム (クイックレースキット、ハサミ、モデルによってはライター) を手元にご準備いただいて、古いクイックレースを取り外す方法から、新しいクイックレースを靴に通せるように準備する方法を確認し、コードロックとコードストッパーを取り付けて作業を完了する方法を学びましょう。
クイックレースキットには新タイプと旧タイプの2種類があります。※Salomon.comで販売しているのは、新タイプのみとなります。
新クイックレース・通常モデル付け替え
新クイックレース・XA PROシリーズ付け替え
旧クイックレース・通常モデル付け替え
旧クイックレース・XA PROシリーズ付け替え
登山用のレインジャケットであれ、スノーパンツであれ、GORE-TEXタイプのメンブレンを使用した防水ウェアを洗濯する際には、メンブレンを損傷しないように注意する必要があります。以下の手順に従えば、安心して洗濯することができ、同時に防水性や撥水性を回復させることができます。
GORE-TEX タイプのメンブレンを採用した衣類の洗濯
防水のジャケットやパンツを洗濯する際は、洗濯機を使用してください。:
- ポケットの中を空にするのをお忘れなく。
- 全てのジッパーを閉じ、スナップやベルクロも全て留めて、衣服が傷まないようにします。
- ジャケットやパンツの内側にはメンブレンが配置されています。メンブレンを保護するために、裏返さないでください。
- ウェアを洗濯機に入れます。他のウェアと同時に洗うこともできますが、少しスペースを空け、詰め込まないように気を付けましょう。
- 通常の液体洗剤(粉末洗剤は使わないようにしましょう。)、またはメンブレン専用の洗剤を使用してください。洗剤の量は通常通りで良いですが、柔軟剤は入れないでください。
- ドラム式の場合は「化繊」の洗濯コースを選択し、低温設定30˚C、スピンサイクルを最大600rpmに設定します。縦型の洗濯機の場合は極力弱いコースで洗濯してください。
- 通常のサイクルが終了したら、すすぎと脱水のサイクルを再度行い、洗剤が完全に洗い流されたことを確認します。


乾燥について
- 乾燥機がない場合は、ハンガーにかけたまま、直射日光の当たらない屋外か、風通しの良い室内で乾かしてください。
- 乾燥機をお持ちの場合は、「化繊」コースでGORE-TEX製品を乾燥機に入れ、60℃以下の低温に設定してください。1回の乾燥は、40〜50分で十分です。
表地のDWR(耐久撥水)性能の回復
ウェアに防水メンブレンがあってもなくても、表地には水や雪の浸入を防ぐ撥水加工(DWRとも呼ばれる)を施しているのが一般的です。
- ジャケットやパンツを乾燥機で乾かすと、熱で撥水性が再活性化します。
- 一方、自然乾燥の後は、衣類外側の生地にタオルをかぶせ、熱すぎないアイロン(化学繊維設定または最大110˚C(230˚F))を数回通かけてください。タオルは熱を均等に分散させ、生地を傷めるリスクを防ぎます。こうすることで、他の製品を使用しなくても、アイロンの熱で撥水性が復活します。
また、液体洗剤やスプレーで、撥水性を復活させる製品も販売されています(Nikwax社やNST社の製品など)。これらを使用する場合は、メーカーの指示に従ってください。
GORE-TEXジャケットやパンツを洗うことは、それらを維持し、透湿性を回復し、寿命を延ばすための重要な作業です。メンブレンの経年劣化は避けられず、消耗したメンブレンの防水性を回復させることはできません。しかし、表地の耐久性のある撥水性を回復させることは非常に簡単で効果的です。やらない理由はありませんよね。
アウトドアスポーツのトレーニング時は、適切な発汗管理によって、雨、風、雪、寒さなどの悪天候から身を守る必要があります。スリーレイヤーシステムにより、練習しているスポーツや天候を考慮した適切なウエアを選びやすくなっています。三層のウエアは体をドライで暖かく保ちます。余分な湿気を取り除くためのベースレイヤー、暖かさを保つためのミッドレイヤー、風雨から体を保護するためのアウターレイヤーからなります。

湿気を逃がす通気性ベースレイヤー
身体を動かすと体温が上がります。私たちの身体はこれに反応し、オーバーヒートしないように発汗します。肌の表面で汗が蒸発して身体を冷やします。汗は外気にさらされると温度が下がり、水蒸気が凝縮して皮膚の表面で水分になります。
コットンのような吸水性素材のTシャツが濡れた場合、運動をやめると水分が肌に直接触れるため、すぐに冷たくなります。
肌の上に直接ベースレイヤーを着用するのは、汗を消散させて乾いた状態を保つためです。
スポーツの練習をする時は湿気を取り除くベースレイヤーが必要です。よく水を吸って乾くのに時間がかかるコットンTシャツの着用はひかえましょう。
ポリエステルやポリアミドなどの合成繊維は耐水性があり、水分を吸収しません。また、湿気は衣服の外側に出て行くので、肌に触れることはありません。合成繊維のTシャツを着用すると、寒さを感じることなく体温調整することができます。また、速乾性もあります。
メリノウールで作られたベースレイヤーもあります。ウールは最大でその重量の33%の水分を吸収しますが、なぜベースレイヤーとして使用するのでしょうか?非常に吸水性の高い素材であるウールは、汗が肌に触れるのを防ぎます。湿ったウールであっても優れた断熱素材になります。また、ウールには防臭作用もあるので、毎回洗濯する必要はありません。それらの特性からメリノウール製のベースレイヤーは、特に低強度の運動用途で扱いやすいです。
合成繊維とウールの混紡生地もあります。1つの生地になることで、それぞれの特性を最大限に活かすことができます。

断熱性のミッドレイヤーで暖かさが持続
ミッドレイヤーが身体から発生した熱を保温することで寒さから身を守ります。
繊維が空気を閉じ込めるため断熱層になります。多くの空気を閉じ込めることで、衣類が身体の熱をキープします。
ミッドレイヤーで暖かさを調整します:
- 外気温が高い、または持久性の運動をする場合:これらの条件下では、ミッドレイヤーなしで良いでしょう。ただし、休憩時の防寒対策や天候の変化に備えてバックパックに暖かいレイヤーを入れておくことを忘れないでください。
- 涼しい気候条件の場合:保温性と優れた除湿性を兼ね備えているフリースが理想的です。軽量の合成繊維の断熱性のジャケットも保温性に優れ、コンパクトに収納でき、お手入れも簡単なので便利です。
- 寒冷地の場合:本当に寒い条件下では、厚いダウンジャケットがミッドレイヤーとして最適でしょう。このタイプのジャケットは軽量で、コンパクトに収納できます(バックパックに入れる場合に便利です)。一方、ダックダウンは濡れると断熱性が失われるため、雨天や汗をかきやすい場合には着用を控えた方がよいでしょう。また、ダウンジャケットを洗濯する時は、型崩れしないように注意する必要があります。
断熱性が高すぎるミッドレイヤーを着用すると、熱くなりすぎて汗をかきやすくなります。ミッドレイヤーが濡れると、断熱性が低下し、こもった湿気によって寒さを感じるようになります。

風雨から身を守るウォータープルーフ/シールドアウターレイヤー
風雨から身を守るときすぐに思い浮かぶのはGore-Texのジャケットですが、防水性・通気性の高い他のブランドの生地もあります。防水性能を比較したい場合は、圧力を掛けた水が生地を通過する抵抗をミリメートル単位で計測する防水性試験(シュマーバー評価)があります。例えば、Gore-Texジャケットの試験結果は、28000シュマーバーです。
ウォータープルーフのウエアは、縫い目もウォータープルーフになっています。
生地の通気性は、g/m2/24 hoursで測定されます。Gore-Texブランドでは、RET指数が使用されています(透過による耐熱損失性の測定)。生地の通気性が高いほど、強度の高い運動に適しています。
発汗を抑えるために、ジッパー式のベンチレーションがついたジャケットもあります。
通気性を保ちながらも防風性を確保するために、ウインドストッパー(Gore-tex社)で作られたウエアもあります。
ソフトシェルと呼ばれる撥水性のあるウエアは、とても柔らかくて着心地が良いです。通気性があるので、運動で汗をかいてもすぐに吸収・発散します。撥水処理がされている素材でできているアウターシェルは、気象条件が悪くなっても、小雨やにわか雨、降雪から身を守ることができるでしょう。
気象条件に合わせてレイヤリングを調整する
レイヤリングシステムは悪天候から身を守ると共に、汗の吸収・発散を促進し、不測の事態に適応できます。ドロップイン時の運動強度、気象条件の悪化、高度の変化など、一日の中での気象条件や求める機能は変化することがあります。このような要素を考慮してレイヤーを調整し、必要となりそうなものを全てバッグに詰めて準備してください。
暑い日のトレイルランニングでミッドレイヤーは不要
暑い時はかいた汗を処理するだけです。機能的なベースレイヤーだけで良いでしょう。雨をしのぐアウターレイヤーは必要になるかもしれませんが、暖かくする必要はないので、ミッドレイヤーはなくていいでしょう。
山のハイキングでは気温差に注意が必要
山でハイキングをするとき、いくつかの異なるシナリオに出くわすかもしれません。
- 涼しい早朝:薄いミッドレイヤーを着用しましょう。
- 暑い気候での運動:夏のハイクアップは、標高の高さにもかかわらず暑くなることが良くあります。通気性のあるベースレイヤーを着用しましょう。
- 急な気温低下:山頂に到着してペースを落としたときや、空気が冷たくなることを想定して、バックパックにはフリースや断熱性のあるダウンや合成繊維の詰め物が入ったジャケットなどのミッドレイヤーを入れておくと良いでしょう。
- 下山中の風雨:ソフトシェルまたは防水ジャケットを着用しましょう。寒い場合はジャケットの下にミッドレイヤーを着用します。
スキー/スノーボードでは寒さと風から身を守る
スキー/スノーボードなどのウィンタースポーツをする時は、寒さと風から身を守ることが大切です。長袖のベースレイヤーをおすすめします。
スノージャケットは、断熱素材であるミッドレイヤーと、悪天候から身を守る素材であるアウターレイヤーから構成されています。 ジャケットだけで暖かさが足りない、あるいは寒い場合は、中にフリースのレイヤーを着込みます。
詳しくは、スキー/スノーボードウェアについてのこちらの記事をご覧ください。
ツーリング用のレイヤー
スリーレイヤーシステムは、ツーリングやフリーツーリングに最適です。暑くなるのでハイクアップ中はジャケットをバッグに入れ、滑走の前に着用します。
ウインドブレーカーやウォータープルーフのジャケットは、天気の良い間はバックパックにしまっておいてもいいですが、冬山特有の冷たい風から身を守るためにも着用する方が良いでしょう。もちろん、降雪時でも濡れません。
スリーレイヤーシステムは下半身にも適応できますが、一般的に脚にはあまり汗を書かないので、より簡単です。スノーパンツは断熱性と保護性があるので、直接着用したり、暖かいベースレイヤーを履いてから着用します。夏のハイキングでは、ショートパンツや軽いパンツで十分でしょう。雨や風の強い日には、その上にレインパンツを履きます。
登山道や海岸沿いの遊歩道など、ハイキングに適したコースは身近に見つけることができます。まだ行ったことのない場所に挑戦したり、よく行く場所の周りを探検してみたり、忙しい日常の中でちょっと息抜きのために出かけたり。いつものコースをもう少し先まで進んでみたら、思いがけない景色に出会うかもしれません。
いずれにしても、目的や状況に適した用具を使うことでハイキングは快適になります。目的のフィールドや季節、天候に適したハイキングのための用具選びについて考えてみましょう。必要な用具を見極めて、身軽に自然を楽しみましょう。
ハイキングにはいくつかの種類がある
一言でハイキングといっても、実際にどんな活動をするかによって必要な用具は異なります。用具をそろえる前に具体的にどんなハイキングをしてみたいか(所要時間、距離、登りの長さ、歩きやすいコースかどうかなど)、どんな状況でハイキングをするか(季節、天候など)を考えてみましょう。
ハイキングのフィールドや予想される気象の状況を知ることから、ウェアやシューズをはじめとする用具選びは始まります。
どのくらいの長さのハイキングに出かけるか
半日または日帰りのハイキングについては補給食や携行する水の量が変わる程度で、基本的な用具に違いはありません。一泊以上のハイキングの場合は場合に応じた用具選びが必要になります。
テントや寝袋(シュラフ)、ガスコンロを持って行くか。フリーズドライの食料品が必要か。予備の防寒着も用意するか。いろんなハイキング用具がありますが、背中のバックパックのスペースは限られています。
コースの距離と登りの長さ
計画しているハイキングの難易度を知るためには、コースの所要時間だけでなく、歩くことになる距離と登ることになる標高差が重要です。距離が長くなるほど、または標高差が大きいほど、背中の荷物はできるだけ軽くする必要があります。荷物が軽くなればなるほど、到達点までの脚への負担も軽くなり、よりエネルギッシュに行動することができます。
どんな状況のコースを進むことになるか
「ハイキング」と「登山」の違いは、そのコースを進む難易度の差にあります。ここではもっぱらハイキングに出かける場合について考えることにします。基本的にクライミング・ロープは使いません(とはいえ、一部の場所で安全を確保するために短いハイキング用のロープを使うことはあります)。アイゼン(クランポン)、ピッケル(アイスアックス)、スクリューやスキーといった登山用具を使う場面も想定しません。
ちなみに、バックカントリースキーや雪渓歩きは冬山の専門的な知識や装備を必要とするアクティビティです。
ハイキングに出かける前にコースを決めて行動予定表を作ります。その場の思いつきで難度の高い登山道に踏み込むことはやめましょう。国立公園のようにハイキングで利用が想定されているエリアであれば地形図を入手することができます。もちろんオンラインで探してもかまいません。


季節や天候
ハイキングのためのウェア選びは予想される気象条件に応じて異なります。
- 天候:同じエリアでも山間部と海岸では天候は大きく異なります。寒さや暑さ、雨や日射しから身を守る必要があります。
- 季節:ハイキングに適した天候に恵まれる季節は自ずと限られるものです。同じコースであっても季節によって猛暑となったり酷寒となったり、積雪があったりします。
- 天気:ハイキングを予定する当日や前後の天気予報を確認しましょう。少しでも天気が崩れる可能性があれば、予備のウェアを持っていきます(例えば防水のレインジャケット、ウィンドブレーカー、レインパンツ、着替えなど)。
どんなハイキングでも必要となる基本的な用具
下に挙げる用具についてはどんなハイキングでも必要です。コースの難易度や気象条件に応じて調整します。
- クオリティの高いハイキングシューズ (「ハイキングブーツの選び方」はこちら)
- ハイキング用のバックパック (「ハイキングのためのバックパックの選び方」はこちら)
- 天気に応じたウェア (「スリーレイヤーシステムでの重ね着の仕方」はこちら)
- 日焼けから身を守るアイテム。サングラス (※国内未展開)、キャップ (ウィメンズ | メンズ)、日焼け止めクリームなど。
- 行動中の給水(ハイドレーション)と補給食
- 使い慣れたナビゲーションシステム。例えば紙の地図、コンパス、高度計、スマートフォンの地図アプリ、GPSウォッチ、ハイキング用GPS端末など。
- 緊急時のための備え。ファーストエイドキットのほか、エマージェンシー・ブランケット、ナイフ付きマルチツール、ヘッドランプ、携帯電話など。

ハイキングの状況に応じた用具を選ぶ
どこでいつハイキングをするかを決めたら、次は想定される天気やコンディションに応じて用具を選びます。
装備品
ハイキングに必要な基本的な装備には次のものがあります。
- 高品質なシューズ。コースのコンディションや体力に応じて選びます。
— ウィメンズ | メンズ - バックパック。数時間のハイキングであれば10リットルほどですが、テント泊で数日間のトレッキングをするなら70リットルは必要です。
— バックパック - ハイドレーション。袋状のハイドレーション・バッグやウォーターボトル。ソフトフラスクは常に手の届くところに入れておけます。
— フラスク&リザーバー
必要に応じて次の装備も用意します。
- ストック(トレッキングポール)。使い慣れていれば急な登りで役に立ちます。(※国内展開なし)
- レインカバー。雨の時にバックパックにかぶせます。
- テントや寝袋(シュラフ)、スリーピングマット。数日にわたるハイキングで山小屋を利用しない場合は必要です。
- 寝袋用のライナー・シーツ。山小屋で宿泊する場合に使います。
- マイクロファイバー製の旅行用タオル。
- キャンプ用のガスコンロ、やかんやフライパン、食器セット。これも山小屋を使わず数日間のハイキングをするなら必要です。
- 登山用のハーネス、ロープ、カラビナ。切り立った斜面や岩場に行く予定があるなら必要です。

ウェア
ハイキングでは最初から身につけるウェア選びはもちろん、バックパックに入れていくウェアの準備も重要です。
- ソックス。快適に歩くことができ、靴ずれになりにくいクオリティの高いハイキング用ソックスを選びます。
— ウィメンズ | メンズ - ショーツかロングパンツ。どちらにするかは天気に応じて決めるとよいでしょう。すそを取り外すとショーツになるタイプのロングパンツもあります。
— ウィメンズ | メンズ - 通気性の高い下着。化学繊維またはメリノウールを素材に用いたものがおすすめです。女性は動きやすいスポーツブラも用意します。
- フリースのミッドレイヤー、または薄手のダウンジャケット。早朝や山頂近くは冷え込みます。
— ウィメンズ | メンズ
必要に応じて次のアイテムも追加します。
- 着替えのTシャツ。山頂に着いた後や山から降りてきた後は、汗で濡れて身体が冷えます。
— ウィメンズ | メンズ - 着替えの下着。数日にわたってハイキングをする場合に。
- ウィンドブレーカー、またはレインジャケット。雨が予想される場合に備えて。
— ウィメンズ | メンズ - 防水パンツ。これも雨に備えて。
- ダウンジャケット。気温の低い場面があるなら必須アイテムとなるので、バックパックの底に押し込んでおきます。保温性が高く、小さく圧縮できてかさばらない点が優れています。
- キャップ、日避けの付いたハット、バンダナ、ビーニー・キャップ。天候に応じて、使い慣れたものを用意します。
— ウィメンズ | メンズ - 手袋(グローブ)。これも気温の低い場合に備えて。
— ウィメンズ | メンズ - ゲイター。雪の中を歩く場合や、ローカットのシューズを履く場合に。


ハイドレーションと補給食
行動中に水分を取るためのハイドレーション・システムは、1リットル以上の容量を持つものを用意しましょう。 多くのバックパックには、背中にハイドレーション・バッグを入れるための専用のスペースがあったり、ストラップなどにチューブを通したり留めたりすることができます。気温が高い場合やコースの途中に長時間水場がない区間がある場合には、多めに水を持つ必要があります。
寒い場合の休憩時間のために、断熱材を使ったドリンクボトルや魔法瓶に温かい飲み物を入れておくこともお勧めです。
給水施設のない深い山岳地帯で行動する時は、浄水タブレットか浄水フィルターを持っていきます。
ハイキング中は最初から最後まで、十分な量の食べ物、エナジーバーやドライフルーツを切らさないようにします。それを行動中にこまめに食べることで低血糖症を防ぎます。低血糖症になると行動スピードが落ちてしまうので危険です。フリーズドライの食品はテント泊の食事の楽しみに取っておくか、時間をかけない朝食にするのがおすすめ。そして、予備のエナジージェル、またはエナジーバーをバックパックのどこかに入れておきましょう(ファーストエイドキットの中に入れておくのもいいでしょう)。
ナビゲーション
ハイキングに出かけるときは、必ず事前にコースを決めておくようにしましょう。そしてインターネット検索やガイドブックを使って、可能な限りリサーチをしてから出発します。道案内には使い慣れたものを選びましょう。
- スマートフォンとGPSトラッキング機能を持つアプリ。事前に地図データをダウンロードしておけば、電波の入らない場所でも地図を利用できます。
- GPSウォッチ。高度計・気圧計付き腕時計の代わりになります。
- 等高線の入った地形図。
- コンパスと高度計。最近はスマートフォンやGPSウォッチが普及したため、使われる機会が減っています。



安全確保と緊急時のための装備
ハイキングの途中で起こる可能性のあるトラブルや事故に備えましょう。次のアイテムはかさばらず軽量なうえ、いざというとき役立ちます。
まず、以下のアイテムを基本装備としてそろえましょう。
- サングラス、または日焼け止めクリーム(雨の日は除く)。※国内未展開
- ファーストエイドキット
- エマージェンシー・ブランケット
- ナイフ、またはナイフ付きマルチツール
- ヘッドランプ(必要ないと思われる場合であっても、軽量な非常用ヘッドランプを携行しましょう)
- 充電済みのスマートフォン(緊急連絡先をその中にメモしておく)
- 身分証明書、およびハイキングに同行しているメンバーの数と自分自身の既往症や受けている治療についての情報。これらは万が一事故に遭った場合に非常に有益な情報です。
場合によっては次のアイテムも装備に加えます。
- 暖を取るためのマッチ、ライター、ろうそく。乾燥地でのハイキングの場合は山火事の原因とならないように細心の注意をしましょう。これらの所持や使用が禁止されていることもあります。
- スマートフォンやGPS機器の電池切れが予想される場合は、充電用または交換用のバッテリー。
- 携帯電話の電波が届かないエリアで長時間行動する場合には、衛星通信など双方向通信が可能な携帯電話機またはGPS端末機器。


ハイキング中に衛生面で気をつけること
ポケットティッシュは軽量でかさばらず、緊急時に様々な形で利用できます。
蚊を避けるための虫除け剤を持っておくと、いざというときとても役立ちます。最近ではダニ除けスプレーも使う人が増えています。
最後に
写真撮影や植物・動物の観察、パラグライダーといった趣味の一部としてハイキングをする人もいます。その場合は趣味の道具をできるだけ軽くしましょう(カメラとレンズ、双眼鏡、ノートや絵を描くための道具など)。背中の荷物が重いと歩くのが辛くなってしまいます。加えてハイキング中の動作を妨げることになれば危険です。
崖のそばや岩場などの難所を通る場合、それに短いハイキングに出かける場合にも、独りで行くのはなるべく避けましょう。やむを得ず独りの場合は行き先と行動予定を必ず誰かに伝えておくようにしましょう。ちょっとした心がけが、想定外の出来事が起こったときに命を守ることにつながります。
自然環境を汚さないように配慮しましょう。ハイキングには小さなゴミ袋を用意しておき、自分のゴミはもちろん見つけたゴミも拾って持ち帰りましょう。
ちょっとした気配りをすることで、ハイキングはずっと楽しくなるでしょう。
※イメージ画像に使用されている商品の一部は、現在取り扱いがございません。
ハイキングシューズを買うのは初めてですか?それとも、今履いているシューズをすっかり履き古してしまいましたか?ここでは最適な一足を選ぶためのアドバイスを紹介します。ハイキング用のシューズというと足が痛くなってかかとにマメができるもの、と思っていませんか。正しく選んだシューズを履くと足下が軽く感じられてハイキングが楽しくなります。

どんなスタイルのハイキングに出かけますか?
シューズ選びで最初に確かめる必要があるのがこの質問です。例えば、次のような質問について考えてみましょう。
- どんなコンディションのコースをハイキングで歩きますか?
- 背負うバックパックの重さはどれくらいですか?
- 歩く行程の距離、そして歩くペースはどれくらいですか?
ハイキングをするコースのコンディション
一般的にコースのコンディションは3種類に分けられます。
- 歩きやすいトレイル。山に挟まれた谷沿いや草原、そのほかの大きく視界が開けた場所でよくみられます。コースの表面は平たく安定していて、なだらかな丘があることも。
- 凸凹したトレイル。テクニカルなコンディションは山の中、あるいは波打つような地形をした場所でみられます。歩く際には岩や木の根、ぬかるみに注意が必要です。階段状になっていたり、片側に傾いていたり、傾斜が急な場所も多く、脚や足首に負担がかかります。
- オフ・トレイル。トレイルとして整えられていないので、凸凹があるだけでなく足場が浮き石の上で不安定なこともあります。多くの場合はハイキングコースを示す道標がありません。このようなコースを効率よく歩くには、目の前の状況に集中する必要があります。目の前に立ちはだかる大きな岩に登ったり、川を徒渉したり、両手を使って難所を乗り越えたり。もはや冒険の舞台だといっていいでしょう。
歩きやすいトレイルでは足の自然な動きに追随する柔軟でソールが曲がりやすいシューズがいいでしょう。軽量であれば履き心地がよく疲れにくい。クッション性があればさらにシューズは快適になるでしょうが、トレイルランニングシューズで求められるほどではありません。
コースのコンディションがテクニカルであれば、接地したときの安定感を高めるためにシューズのアウトソールは固くて曲がりにくいものが好ましいでしょう。ハイカットのシューズであれば足首を保護することができます。厚いアウトソールに加えて、ラバー素材のつま先、かかとのプロテクター、足の甲や側面の保護材などで補強することでハイキングシューズの耐久性は高まります。ただし、それだけ重量は増します。
ハイキングシューズに防水性が必要かどうかは天候次第で決まります。GORE-TEXのような防水メンブレインは水濡れから足を守る一方で、シューズの透湿性は多少低くなります。
乾燥して暑い中、GORE-TEXのシューズを履いているとシューズの中の温度は高くなって足が汗で蒸れてしまいます。こうしたコンディションではシューズに防水メンブレンは不要です。代わりにおすすめするのがレザー素材のシューズです。重さは増しますが、足の保護機能と透湿性のバランスに優れます。


バックパックの重さ
どれくらいの重さのバックパックを背負って歩くかによって、ハイキングシューズ選びは変わります。すなわち、どれくらい登山口や山小屋から離れたところを進むか、何日間のハイキングを予定するか、によって変わることになります。バックパックの中身は必要最小限に絞り、できる限り軽くすることをおすすめします。こちらの記事ではバックパックについてのアドバイスをご覧いただけます。
バックパックが軽ければ、背負っていて疲れにくく、ケガもすることも少なく、より長時間歩くことができます。ハイキングシューズについても、コースがテクニカルでなければ軽くてソールが曲がりやすいシューズを選ぶことができます。
テントやガスコンロ、たくさんの食料を運ぶ必要があるなら、丈夫で安定性の高いシューズが必要になります。足首の強さに不安があったり、テクニカルなトレイルを歩く場合でも、ハイカットのシューズであれば確実に足元をサポートしてくれます。


ハイキングの長さと歩くペース
どのくらいの長さのハイキングに出かけるか、そしてどのくらいのペースで歩くか、加えて登山口や山小屋からどれくらい離れたところを歩くか。こうした要素によってバックパックの中身の重さが変わります。詳しくは一つ前の段落をご覧ください。
ハイキングの長さについては状況や人によって感じ方が違います。歩きやすいコースを1時間歩くのは、不安定な岩の間を1時間歩くのに比べてずっと楽に感じるはずです。また人間は自分の体力や歩き慣れている距離によって「長い」かどうかを判断するので、人によってどれくらいのハイキングを長いと感じるかは異なるのです。
まずは今回のハイキングの目標が「短い」、「長い」のどちらと感じるか、考えてみましょう。その答えに応じて、軽くて柔軟なシューズにするか、安定性や足の保護に優れたシューズにするか選べばいいでしょう。
その他、ハイキングに頻繁に出かける方には、厚手のアウトソールで丈夫に作られたシューズが長持ちするのでおすすめです。
私のハイキングのレベルはどれくらい?
どのくらいハイキングの経験があって歩くことに慣れているか、次の点について考えてみましょう。
あなたのハイキングのレベルを判断するために、次の質問に率直に答えてください。
- どのくらいの頻度でハイキングをしていますか?
- どのくらいハイキングの経験がありますか?
- どのようなコンディションのコースでハイキングしていますか?
ハイキングのレベルを知ることは自分に適したシューズを選ぶ上で役立ちます。例えば、足首のサポートに優れたシューズがいいか、軽量なシューズがいいか、判断する場合に参考になります。軽量なシューズは補強された部分が絞られ、足首が自由に動かせるローカットであることが少なくありません。


私の体力はどの程度でしょうか?
あなたのハイキングの実力を計り、シューズ選びを間違わないためのもう一つの質問です。自分の体力がどの程度か、客観的に判断してください。
例えば、2、3ヶ月前にハイキングを始めたばかりでまだ十分な経験はないものの、頻繁にハイキングに出かけていてどんどんレベルが上がっている、としましょう。最近はハイキングに出かけると、前回より長く、テクニカルなコースに挑戦するようになりました。足首を捻挫したことは一度もなく体力もあるので、何か持久力の試されるスポーツを始めたいと考えています。
この場合には、軽量で足の動きを妨げないローカットタイプのシューズがいいでしょう。
一方、何年も本格的な山岳ルートをハイキングしている経験豊富なハイカーが、捻挫のため最近数ヶ月はハイキングをしていない、という場合はどうでしょうか。今まではローカットのシューズでハイキングをしていたかもしれませんが、このシューズではケガをした後の足首を十分サポートすることができません。
このハイカーは安定性が高く、足首をしっかりサポートするハイカットのシューズを選ぶべきです。今まで履いていたローカットは、足首が完全に治ってから使いましょう。
ハイキングシューズの特徴で注目してほしい点
どれくらいハイキングの経験があるか正直に振り返ったら、次はハイキングシューズのどのような特徴が自分にとって重要か考えましょう。
頑丈か柔軟か
頑丈で固いシューズはテクニカルなコンディションにおいて足元が安定します。
柔軟で足の動作に沿って曲がるシューズは、地面の適切なポジションに足を置いていれば足の動きを妨げることがありません。
ハイカットかローカットか
ハイカットのシューズは足首のサポートに優れます。
ローカットのシューズは足首を自由に動かすことができます。
両者の中間となるミッドカットのシューズもあります。履き口の高さはくるぶしのあたりです。


保護機能の強化か軽量化か
ラバー素材のつま先、かかとのプロテクター、足の甲や側面の保護材などで補強したシューズは、斜度の大きい岩場やオフトレイルでも足の保護や耐久性において優れます。
加えて、厚いアウトソールにより足の裏を突き上げから守ります。
軽量なシューズは履いていて疲れを感じにくいですが、耐久性は高くありません。
ハイキングシューズを試しに履いてみましょう
ハイキングのレベルを確認したら、あらゆるブランドの様々なモデルの中から自分に最適なシューズを探しましょう。ただし、アウトドア専門店の店頭で買う場合も、オンラインショップで買う場合も、試し履きをする必要があります。
試し履きをする際には、まずしっかりしたハイキング用のソックスを履きましょう。
試し履きをしたら足のどこかにシューズから圧力を感じるところがないか、確かめましょう。新しいシューズであっても、値段が高くても安くても、妥協してはいけません。足の骨格や形状に沿ってシューズの形状、シューズ内部の広さがしっかりフィットしていることを確かめます(シューズに足を合わせるのは間違いです)。よくある靴ひもかクイックレースかにかかわらず、靴ひもは思い切り引っ張らなくても、容易に締め具合を調整できることも大事です。
シューズのサイズの選び方
- 足は夕方になると少し膨らみます。理想的には1日の最後にシューズのフィット感を試して比べましょう。普段ハイキングで履いているソックスを履いて試すのを忘れずに。
- シューズのヒモを締めていない状態で爪先にシューズが当たった状態にします。この時、かかとに指が一本入る余裕があるなら最適なサイズです。
- 二つのサイズの間で迷う場合は、大きい方のサイズを選びましょう。足はハイキングの間に膨らむからです。少し大きい場合はインソールを入れることで調整できますが、逆は容易ではありません。
日々どれくらい身体を使っているかにより、体力は変化します。定期的に自分がどんなハイキングをしているか振り返るうちに、次第により高度な用具を使うことになるでしょう。その場合はまずシューズから見直しましょう。
いつだって冒険のお供に必要なのはバックパック。週末の家族とのお出かけにも、長年夢見ていたトレッキングにもバックパックを使いますが、場面に応じたものを選ぶ必要があります。ここではバックパックを選ぶポイントについて説明します。

どのくらいの長さのハイキングに出かけますか?
ほんの数時間、それとも日帰り、週末の数日、あるいは一週間。バックパック選びで最初に考えるポイントはハイキングの長さです。日帰りのハイキングなら10〜25リットルのバックパックで十分です。水の入ったボトルやピクニックに必要なものに加えて、天気が変わるのに備えてジャケットや日焼け止めクリームも入れましょう。
日帰りよりも長いハイキングには、バックパックももっと大きいものを用意しましょう。20−35リットルのバックパックが必要です。数日間のハイキングをするなら必要な用具も増えます。特に山小屋などの施設に泊まるのでなければ、キャンプ道具や調理道具も自分で持っていくことになります。
3日以上の長いハイキングには、山小屋などの宿泊施設を利用する場合でも35リットル以上のバックパックにすることを強くおすすめします。ハイキングは長くなるほど予想しなかった天候にさらされる可能性が高くなります。天候以外にも思いがけず疲労が重なったり、着替えが必要になったりするものです。必要な装備を全部入れておけるほどの余裕のあるバックパックがあれば、長いハイキングも安心です。
どこへ、どの季節に出かけますか?
行き先が山でも砂漠でも海沿いでも、目的地と季節はバックパック選びの大事なポイントです。砂漠や海沿いに行くのと比べれば、山で一週間ハイキングするのに同じ量の荷物は必要ないでしょう。出発前に目的地の気候について調べるほか、出発前に天気予報を確認します。その結果に応じてバックパックのサイズや種類を決めます。
山をハイキングする場合にはその標高にかかわらず、天気が変わりやすいことに注意が必要です。気温はわずか数時間の間に一気に下がり、風は強風へと変わり、晴れていても急に雨が降り出します。着替えの他、ウィンドブレーカー、ジャケットなどの防水素材のウェアの用意が不可欠です。
海沿いのエリアや島も天気が変わりやすいことが知られています。一日の間に目まぐるしく天気が変わることがあります。ハイキングをしている間に晴れて蒸し暑かったのが一転、雨が降って濃い霧に包まれるといった具合です。
乾燥地帯はだいたい晴れていますが、日中と夜間の気温差が非常に大きくなります。日中に身につける軽装と日の入り後に身につける防寒着の両方を用意しておく必要があります。
ハイキングの目的地の気候によって携行する装備が決まり、バックパックに必要な容量も決まるわけです。このほか、望ましいバックパックの素材や機能についても目的地の気候が影響します。快適さを損なうことなく、ハイキングを最大限楽しむことを目標にしましょう。


テクニカル・バックパック
ハイキングのためのバックパックを選ぶ上では、長さ、目的地、そして天気について最初に考えます。その上で、それぞれのバックパックがどんなスポーツを用途としているか、も考慮に入れましょう。自分の用途に適したバックパックがある一方で、そうでないものもあります。自分が必要としている仕組みや特徴を備えてるものを選びましょう。例えば、伸縮素材でできたサイドポケット、サングラスをしまうポケット、防水された小物収納スペース、トップローディングの荷室、ジッパーで開くことができるパネルアクセス、荷室のコンプレッション・ストラップ、クライミング・ロープやヘルメット、寝袋(シュラフ)を固定できるアタッチメントといった仕組みがあります。バックパックには用途に応じてそれぞれ異なる組み合わせの仕組みが用意されているのです。

10−25リットル・数時間または日帰りのハイキング向け(重さ300g−600g)
外装部
- ハイキング用ポールを取り付けるループ
- 出し入れしやすい給水・補給食のポケット
- レインカバー
内装部
- ハイドレーションバッグを入れるポケット
- 貴重品用ポケット、またはキークリップ
- 小物収納のための仕切り
快適さを高める仕組み
- 透湿性のあるショルダーストラップ
- ユニセックスのデザインとフィット
- 荷重を安定させるためのウェストストラップ(ヒップベルト)
- 調整可能なチェストストラップ
- 快適性と耐久性を兼ね備え、強化された背中の基板

20−35リットル・週末のハイキング向け(重さ400-800g)
上記の10−25リットルのバックパックの特徴や備えている仕組みの全てに加え、用途に応じた追加装備が設けられています。例えば、ピッケル(アイスアックス)のような用具を固定しておくための仕掛けがあります。ナイロンベルトの輪が並ぶデイジーチェーンにはヘルメット、寝袋(シュラフ)、アイゼン(クランポン)などの道具を複数固定しておくことができます。肩に設けられたロードリフターストラップはバックパックの背負い心地を改善します。調整可能なサスペンションはバックパックを体型にぴったりフィットさせます。特に女性の体型にあわせた調整が可能になっているものもあります。

35リットル以上・三日間以上のハイキング向け(重さ600g-1kg)
上記両方のバックパックの装備や特徴を備えるのに加えて、背中のメインの荷室がいくつかに仕切られ、それぞれの荷室に独立した開閉口が設けられていることが普通です。バックパックの内部に防水されたポケットを持つ場合もあります。
ウルトラライト・バックパック
近年、ファスト・アンド・ライトというハイキングスタイルの人気が高まっています。スマートフォンがカメラに取って代わったように、ハイキングで目的地を目指すのも何日もかけて歩くのではなく、まるで稲妻のように数時間で駆け抜けてしまうのです。ハイキングの用具でも「軽さすなわち自由」と、ウルトラライトが流行しています。用具が進化して新素材を用いることで、バックパックは快適さを犠牲にすることなくずっと軽量になりました。トレイルランニング向けには様々なミニマリスト・スタイルのバックパックが販売されています。これは長いハイキング向けの特大サイズのハイキング・バックパックについても例外ではありません。


ハイキングのためのバックパックのサイズとフィット感
バックパックを選ぶ際に、リットル単位で示される荷室の容量は重要です。それだけでなく、背中のフレームのサイズや体型に合ったデザインとなっているか、も考慮しましょう。バックパックは誰にでもフィットするように作られているとは限りません。自分に合ったサイズを探しましょう。
テクニカル・バックパックは背面長に応じていくつかのサイズが提供されています。測り方はメーカーによって異なります。近くの専門店でバックパックのサイズ選びやフィット感の調整について尋ねるといいでしょう。
女性専用にデザインされたバックパックや特定のスポーツを用途とするバックパックもあります。多くのバックパックはショルダーストラップやウェストストラップ(ヒップベルト)を締めたり緩めたりすることで、身体のサイズに合うように細かく調整することができます。
荷物の詰め方によってバックパックはより快適になります。コツは荷重が均等になるようにすることです。背負った時に快適なだけでなく、必要な時に荷物を取り出しやすいはずです。
値段と耐久性
最も高価なバックパックがあなたにとって最適だとはかぎりません。しかしバックパックの価格の多くは、使われている素材のクオリティと付属する仕組みや装備に応じて決まります。あなたがいくら払うかは将来そのバックパックを使って何をするか、そして想定している予算によって決めるほかありません。
時々短いハイキングをする程度ならば、最上級向けのテクニカル・バックパックに多くを支払う必要はありません。一方もし経験を重ねたハイカーで、短くても数日間のハイキングを定期的に楽しんでいるのであれば、多少の投資をする価値はあるでしょう。丈夫なナイロン製のバックパックはポリエステル製に比べて高価ですが、ずっと長持ちします。背面やショルダーストラップ、ヒップベルトにメッシュ素材を用いたバックパックは通気性に優れていて快適です。
バックパックを手に入れたらこまめに汚れを拭き取るなどメンテナンスを忘れずに。メンテナンスをすることで長く使うことができます。
以上、バックパックの選び方をお話ししました。残るはバックパックのカラー選択ですが、もちろんあなたの自由です。素敵なハイキングを楽しんでください。
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