日本国内では2012年に第一作が発売され、2020年には第8作となるS/LAB SENSE 8。

それまでのトレイルランニングシューズの常識を覆す第一作となるS/LAB SENSEを初めて履き、その年に野沢マウンテントレイル4位、その1週間後の富士登山競争5号目で優勝とシューズのおかけとも言える活躍。それ以降、レースでは必ずSENSEを履き、全てのシリーズを履いてきた。毎回のアップデートされるたびに驚いてばかりであったが、今回のアップデートも衝撃だった。

S/LAB SENSE 8で第一にあげられるのが特徴的なアッパー。

まるで靴下のように足を包み込んでくれるアッパーは、縫い目の少ないシングルレイヤーメッシュ。縫い目は圧着されていて肌に触れ擦れることが少ない。また、包み込むようなアッパーはまるでオーダーメイドのシューズのようなフィッティングを感じられる。大部分を占める撥水加工されたメッシュアッパーは、水に浸かって濡れたとしても吸水せず、排水性の高い素材となっている。そのため川を渡る時などに特に有効で、濡れてしまって靴が重くなる事が少なく、そのまま違和感なく走る事ができる。

履き口の部分が特に特徴的で、アッパーとは異なったメッシュで作られたこの部分は足回りにピッタリとフィットし、砂利や小石などの侵入を防いでくれる。

前作のS/LAB SENSE 7との一番の違いはここでタンとアッパーが一体となった事で吸い付くようなフィット感が生まれている。Salomonのシューズはシューレースが引っかからない様に履き口の部分にしまう

場所が用意されているが、それすらも一体化されとても美しいフォルムとなっている。

SENSE8の特徴的な点として薄く、軽いソールが挙げられる。

エナジーセルプラスのミッドソールによるクッションと、トレイルを踏みしめている観覚がダイレクトに伝わり、どの様な地面を走っていても地面が身近にある様でとにかく楽しい。

小さな凹凸を足裏で感じる事ができるがカーボンフィルムで保護されており、余程尖った石を踏まなければ痛いということはないだろう。

また特に登りで感じる事だが、ソールが薄い分ダイレクトに力が地面に伝わることで地面踏みしめた瞬間に力が伝わる感覚があり、スイスイ登っていける。この感覚はこのシューズでしか味わった事がなくこの感じはクセになる。

さらにスリムなヒール部分も特徴の一つである。

大体のトレイルランニングシューズはソールに幅を持たせる事で安定性を確保しようとするが、このS/LAB SENSE8は思い切ってヒール部分を細くしている。この事で足捌きの良さにはとても驚く。

もちろんグリップのラグパターンも考えられておりグリップ性能も申し分なく

泥や濡れたゲレンデ以外では私は迷わずこのシューズを選ぶ。特に岩場でこのシューズは本領を発揮すると私は感じている。

安定性は若干犠牲にしてある印象を受け、履きこなすにはある程度のトレーニングは必要かもしれないが、余計なものを削ぎ落とし、とにかくフォルムも美しいこのS/LAB SENSE8を一度体験してみて欲しい。完全なレース向けと思われがちだがトレーニングでも使用する事でトレイルランニングがさらに楽しく感じられるシューズだと思う。

S/LAB SENSE 8

¥22,000 (税込)

サイズ:23cm~28.5cm

重量 : 195g