膝丈のパウダーが大好きで、ゲレンデから飛び出して雪の降る中ツリーランを楽しみたいなら、あなたは正真正銘のフリーライダー。どんなスキーを選ぶかは最重要課題です。ここでは、フリーライドスキーの特徴を紹介し、どうやって自分に合うスキーを選べばいいのかをお伝えします。

スキートップ革命、ロッカー

従来のスキーをフラットな雪面に置くと、スキーはトップとテールの一部分が雪面に接して支えられ、ビンディングが設置されているウエスト部分がアーチ状に雪面から浮きます。これをキャンバー(スキーの反り)といいます。

ロッカースキーでは、スキーが雪面に支えられる部分はよりビンディングの近く、つまりスキー中央寄りとなり、トップに向かって徐々に雪面から浮き上がっています。トップ&テールロッカーでは、トップだけではなくテール側も雪面から浮き上がるような反りがあります。

スキートップとテールが同じくらいカーブして逆反りしているツインチップは、深雪の中で抜群の浮力を発揮します。

最近では、クルージングスキーやオールマウンテンスキー、そしてフリーライドやツアースキーなど広いジャンルで、さまざまなロッカー形状が見受けられます。

パウダーでの浮力をより引き出し、不整地コブの衝撃を吸収するために、フリーライドスキーのトップロッカーは重要です。テールロッカーはスキーのコントロール性能を高め、扱いやすくします。

ですから、パウダーでの高い浮力をもつツインチップスキーのロッカー特性と、固く締まったバーンやグルーミングバーンでグリップ力を発揮する従来のキャンバー特性とのバランスを見極めることが大切になります。

フリーライドスキーの3大カテゴリー

スキーのウェスト幅はビンディングの位置で測ります。フリーライドスキーは、アルペンスキーの中で最もウエスト幅が広く、この幅の違いによって3つのカテゴリーに分類されます。

everyday skis

用途が広い日常使いのスキー

everyday skis

ウエスト幅が90〜100mmあるこのタイプのスキーは、トップが大きなロッカーになっていますが、テールはそれほど大きくはありません。グリップ力は、従来のキャンバーに近くなっています。硬いウエストは、圧雪バーンでのグリップ力を発揮しますが、スキーのコントロールは若干難しくなります。柔軟性のあるスキーは、パウダーでの滑走は得意ですが、ハイスピードでは安定性に欠ける傾向があり、グリップ力もそれほどありません。

このタイプのフリーライドスキーは、パウダーや深い谷や森、狭い通路など、雪面コンディションやコースを選ばないので、最も用途が幅広いです。

ウエスト幅が100〜110mmのスキーは、フリーライドと深雪向けに設計されています。その抜群の浮力は常にスキーをパウダーの上に持ち上げようとします。一方、広いスキー幅のため、固くしまった雪ではエッジを効かせるのはやや難しくなります。

グルーミングバーンもよく滑る場合は、フリーライドにも使えるオールマウンテンスキーも候補になります。このタイプのスキーは、必要な全ての特性があり、様々な斜面を滑るために適した平均的な幅、ロッカー、足元の適度な硬さ、柔軟なトップを備えています。クルージングスキーのコンテンツも併せてお読みください。

Fat skis

大雪の日こそファットスキー

Fat skis

110mm以上のウエスト幅のスキーはファットスキーとして知られています。全てのフリライドスキーヤーたちが待ち望む深雪の日のための究極のスキーです。とても幅が広いツインチップですが、従来のキャンバーと足元が適度に硬いタイプのファットスキーもあります。典型的なパウダー用スキーで、他の人が滑った跡も、脆いクラストやグルーミングバーンなど、滑るシーンを選びません。

柔軟性に富んだ逆反り形状を持つ最高のエクストリームモデルは、大雪の日にこそ真価を発揮します。このタイプのスキーの出番はそれほど多くないかもしれませんが、通常のスキーでは得られない体験のためにこのスキーはあります。

Free touring

フリーツーリング ~より軽くより自由に~

Free touring

フリーツーリングは、ツーリングスキーとフリーライドの中間の性格を持っています。フリーツーリングスキーシリーズは、スキーでハイクアップすることも苦にならないスキーヤー向けのものです。数百メートルのハイクアップを経て、誰も滑っていない反対側のフレッシュな斜面を滑り降りることは、多くの人たちにとって究極の自由であり、未知の世界への冒険です。

フリーランドとしても知られるこのタイプのスキーは、95〜105mmのウエスト幅があり、トップがロッカーになっています。ハードに滑降するときに使うための、フリーライドスキーのライトバージョンです。

フリーツーリングスキーは、適切なスキンと組み合わせる必要があります。また、ハイクアップ時に踵を解放できるビンディングも必要になります。(詳しくはアルペンスキーとツーリングスキー用ビンディングの記事を参照ください。)また、柔軟性のあるカフと、テックビンディングをつなぐためのインサートを備えた、ウォークモードのあるスキーブーツも必要です。

私は通常、滑る地形に応じてフリーライドスキーを選択します。パウダーの場合は大きめのウエスト幅を、そしてパウダー以外の場所でスキーをしたい場合は、細目のウエスト幅の板を選びます。

Lovisa ROSENGREN

スキーヤー

どの長さのスキーを選ぶか?

一般的に、フリーライドスキーの長さは、自身の身長プラス5〜10 cmが良いでしょう。パウダーでの浮力が増し、ハイスピード時の安定性も高くなります。スキーの長さにかかわらず扱いやすいのがロッカーの特徴の一つです。

広いオープンスペースでハイスピードターンするのが好きな上級者であれば、身長プラス15cmまでのスキーが調度良い長さになるでしょう。

一方、フリーツーリングでは、身長マイナス5cmを選んだ方が軽量で、ハイクアップや下りで扱いやすいスキーになります。

さらに多くのメーカーが体重によってスキーサイズを選ぶことを推奨していますので、参考にしてください。

適切なスキーギアだけではなく、フリーライドスキーでは十分な雪山の知識も必要です。トランシーバー、シャベル、プローブの必須3点セットを持たずに一人でオフピステに入ってはいけません。雪崩に遭遇しても体を浮かせてくれるエアーバックパックは、その価値が認められ徐々にスキーヤー達に利用されるようになってきました。山では常に学ぶべき新しいことがあります。フリーライドスキーを練習したいなら、トレーニングにはげみ、自分自身に問いかけ、定期的にコースに出ることが大切です。

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