10月に入り、気温も下がりはじめ体を動かすには最適なシーズン!そろそろ山の木々達が色づき始め待ちに待った紅葉、温泉などなど短い秋にも情緒があっていいものです。今回はそんなフィールドに出る機会が多い秋におススメのバックパックをご紹介します。

サロモンのバックパックと言えばトレイルランニング用のパックを思い浮かべる方も多いかと思いますが本国を含むヨーロッパでは日常的にハイキングを楽しむ方が多く、もちろんサロモンもその分野においては力を入れております。そこで開発されたのがこのPEAK30。ヨーロッパのハイキングルートには綺麗なハット(山小屋)が多く、テント泊というより小屋泊まりする方が多いので、20リッター、30リッターで歩く方がほとんどで、装備品も雨具と着替え、行動食やファーストエイドキットなどなど必携品ぐらいでテント、食料がない分、大仰なアルミフレームや硬いパネルは必要がないのです。

その為パック自体が非常に軽量、またファストパッキングが盛んなヨーロッパにおいては気持ちの良いところでは走る場合も。その為のフィット感はトレイルランニングバックパックで培った技術を盛り込んでいます。

実際手に取ってみると本当に軽量で、荷を入れた時が不安になるほど軽い。ちゃんと荷重を分散し支えてくれるのかと思うほど。で、試しに山小屋1泊想定で荷を入れて背負ったところ、肩、腰に上手に荷重分散してくれています。荷自体が軽い分、強固なフレームを入れて背中に荷重分散する必要性がないのでその分軽量化されています。

そしてそのフィット感が秀逸なんです。ハーネスのストラップは腰からだけでなく脇腹付近から引き込むタイプで、しっかりとフォールドしつつ動きを妨げません。ウェストのパッドも脇から腰骨まで幅広ながら長くはないので足上げの邪魔にならず、しっかりとフォールドしてくれます。最後にチェストストラップの締め込みをと思ったら2本あります。最初は少し面倒だなと思ったのですが少し動くとその理由がわかりました。最後にこの2本のチェストストラップと、ショルダーハーネスとパック本体を繋いでいるスタビライザーストラップを程よく締め付けることでまるでベストのようにフィットするんです!このフィット感は非常に心地よく、30リッターながら本体のサイドコンプレッションをしっかり引き、荷を固定すれば走ることも可能で、本当にどこまでも歩いていけるような感覚になります。

ただその分脱着が面倒と思うと思いますが、頻繁に脱着を繰り返すようなことがないように多くのポケットがついています。ハーネス上部には伸縮性のある細長のメッシュポケットありサロモンのソフトフラスクが左右1本ずつ綺麗に入るようになっており、その下にもそれぞれ小型のポケットがあります。そしてウェストベルトのパッド上にも伸縮性のあるメッシュポケットがあるので、水、行動食、コンパクトカメラ、ウェストのポケットには軽量のウィンドブレーカーなら入ってしまいますので行動中に必要なものはほとんどしまっておけます。

もちろんフロントポケットもあり、内部にガセットが付いているので不意に中のモノが落ちないようになっています。

パック本体の両サイドにはギアポケットがありストックを差し込んでおくことできます。岩場等でストックの出し入れが多い場合はある程度の長さのままパック本体の前面に斜めに付けれるようになっているのも特徴で、いままでこのような機能を持ったバックパックはあまりなかったのでかなり重宝します。

背面は通気性の良いメッシュを採用し、両脇の脇腹に近い部分はハニカム状に切り抜かれたウレタンパッドが入っています。これにより荷重を引き付けても食い込むことなく上手に荷重分散をしてくれています。

30リッターまではいらないという方には20リッターがあります。基本的な部分は同じでウェストのパッドがなくストラップのみになっています。20リッターの荷重でいえばパッドによる押さえは必要がないと思われます。逆に気持ちの良いところでは軽快に走りたいと思っている方にはこちらの方がいいでしょう。

ご自身のアクティビティと行き先でチョイスすることをお勧めします。

PEAK30・20を使って僅かな期間しかない秋を存分に楽しみましょう。

PEAK30

・価格:16,000円+税

・容量:30リッター

・サイズ:58×26×22㎝

・重量:590g

・カラー:全2色

PEAK20

・価格:13,000円+税

・容量:20リッター

・サイズ:48×18×26㎝

・重量:410g

・カラー:全2色