もうレンタルは卒業して自分用のスキーを購入しようとしていますか? それとも今シーズンに使うには少しくたびれてしまったスキーの買い替えを検討中でしょうか?あるいは、新しいスキーをコレクションに加えようとしているところでしょうか?ここでは、あなたのスキースタイルにベストマッチしたスキーの選び方をご紹介します。
完璧なスキー用品の購入を検討しているならば、適切なブーツを探すことから始めましょう。ブーツの選び方はこちらの記事を参照してください。
あなたのスキースタイルにマッチしたタイプのスキーを選びましょう
あらゆる斜面や滑り方に合わせて様々なタイプのスキーモデルがあり、さらにそれぞれの技術レベルに合わせたモデルがあります。一見すると、ゲレンデ用のスキーでもパウダーが滑れるように思えますが、実際にはそうではありません。そこであなたのスキータイプにマッチしたタイプのスキーを選ぶことがとても重要なのです。
オンピステスキー
圧雪されたゲレンデでカービングターンをするのが好きなら、オンピステスキーを選ぶのが一番良いでしょう。たまにスキーを楽しみたいだけの方、常に技術向上を目指している方、あるいはレースに挑戦しようとしている方も、オンピステスキーの中から自分に合ったスキーを見つけることができるでしょう。
スキー技術のレベルによって多少の違いはありますが、一般的にオンピステスキーは硬くて幅が狭い(足元のスキーウエスト幅が85mm以下)ので、ハードパックされた雪面にしっかりグリップしてスタイリッシュにターンをすることができます。
スキーのサイドカット径はそのスキーサイズ(スキートップ、ウエスト/足元、テールそれぞれの幅)によって決定づけられます。このコンセプトはパラボリックスキーではっきり分かるでしょう。小さいサイドカット径(14m程度)ではタイトなターンが、大きいサイドカット径(17m以上)ではより大きなターンができます。
年に数回スキーに行く程度の初中級レベルのスキーヤーであれば、初級ゲレンデ用に作られたスキーが適当でしょう。一般的にこうしたスキーは柔軟性があり、72〜84mmのウエスト幅になっています。安全で取り扱いしやすいように設計されています。小さなサイドカット径で、ゆっくりのスピードでも比較的クイックなターンができます。心から、雪、太陽、そして山々を楽しむのに最適なスキーです!
ゲレンデ中にターン弧を刻みたい、より積極的なスキーヤーには、パフォーマンスレンジスキーが向いています。スピードに強く、体力と確実な技術レベルがあるスキーヤーであれば、しっかりした反応の良いスキーが最適でしょう。クイックなターンを可能にする小さな径から、ダイナミックなターンに向いている大きな径の範囲から好きなサイドカットを選ぶことができます。特に技術レベルの高いスキーヤーであれば「レース」スキーも選択可能です。このスキーは、プロの競技スキーヤー向けのスキーと同じ技術で開発されています。
競技スキーは、各アルペンスキー競技(スラローム、ジャイアント・スラローム、スーパー・ジャイアント・スラローム、ダウンヒル)ごとのマテリアル規制に準拠しており、クラブに所属してレースに参加するような人を対象としています。
普段フリーライドを楽しんでいる方なら、バックカントリーのコンディションが良くない時にも使用できるように、オンピステスキーも一式揃えておくと良いでしょう。
オンピステスキーについてさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参照ください。
フリーライドスキーとオールマウンテンスキー
「パウダースノーの誘惑に耐えられない。」「ゲレンデじゃ物足りない。いつでも状態の良い雪上でワイルドに滑りたい。」そうだとしたら、間違いなくあなたはフリーライダーです!
フリーライドスキーは、パウダーの上にスキーヤーを押し上げるために幅広になっています(ウエスト幅が90〜120mm)。先端が柔軟で大きくロッカー形状になっている(時にはキャンバーが逆剃りしていることもある)ので、ショックを吸収しやすく、まるでパウダーの上に浮き上がっているかのような感覚を得ることができます。ロッカーって何?キャンバーって何?そんな疑問を持った方は、フリーライドスキーの選び方について詳しく書いてあるこちらの記事をご覧ください。あとはパウダースノーを探すだけ!
ゲレンデでもオフピステでも同じようにどんなシーンでも使えるオールラウンドなスキーは、オールマウンテンスキーと呼ばれます。このタイプのスキーは、ゲレンデ用に設計されたスキー(ウエスト幅約85〜90mm)よりも大きく、パウダーむけの柔軟なスキートップと革新的なチップロッカーを備えています。このスキーならどんなところでも滑ることができるでしょう。どこでスキーをするかによって、スキーの性格をゲレンデ寄りなのかバックカントリー寄りなのか、5対5あるいは3対7(この場合はフリーライド指向のスキー)で選ぶことで絞り込むことができます。
バックカントリーツーリングスキー
喧噪から離れ、広大な雪上でのランディングを求めていますか?スキーでハイクアップするのを楽しむことができますか?その場合はバックカントリーツーリングスキーがおすすめです。
バックカントリースキーは、特有の装備が必要な今人気急上昇中のスポーツです。道具選びの際、ビンディングやブーツを選ぶのと同じくらいスキー重量は重要な要素になります。
通常、クラシックツーリングスキーはとても軽量で、ウエスト幅は75〜80mmです。トップはロッカー形状になっており、トップ、ウエスト、テールの寸法はほとんど一緒です(これらのスキーは放物線状になっていません)。この形状のため、柔らかいパウダースノーから簡単に抜け出すことができ、ハードパックされた斜面でもしっかりグリップします。
ツーリングスキーの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
どのような状況に遭遇する可能性が最も高いですか? 私は、ひとつの事に特化したスキーよりも、多くの事をうまくこなせるスキーの方がずっと好きです。谷から山がどのようになるかを予測することは、いつ何時も難しいことです。
Chris RUBENS
フリースタイルスキーとスノーパークスキー
スノーパークやハーフパイプでトリックを決めるなら、フリースタイルスキーが必要でしょう。高い柔軟性は衝撃吸収性を生み出し、その形状は最大限の操作性を引き出します。雪上と同様に空中でも快適だと感じるスキーヤーを対象としたスキーになります。ツインチップとテールは、ジャンプのアプローチをしやすくし、後ろ向きにスイッチして滑ったり着地したりすることもできます。
このタイプのスキーは、何よりスタイルが重要です
テレマーク
テレマークはノルウェーで最初に登場しました。1868年にテレマーク地方にちなんで命名されました。これが後にアルペンスキーと呼ばれることになるスポーツの前身となります。テレマークのビンディングとブーツは、アルペンスキー用とは異なり、踵が解放できるようになっています。膝を曲げてターンする技術が特徴です(外側のスキーを前方にスライドさせて膝を深く曲げ、内足は踵をあげる)。この動きは他では例がなく、肉体的にも負担が掛かります。
テレマーク専用のスキーもありますが、踵が解放できるテレマーク用のビンディングをつけることでアルペンスキーを使うこともできます。
スキーの長さの選び方
スキーの幅は主にスキーのスタイルによって決まりますが、スキーの長さの選び方は、体格と技術レベルに関係します。クロスカントリースキーのように、多くのスキーメーカーが体重に基づいてスキーの長さを選ぶ方法を提唱しています。また、身長から推奨のサイズを選ぶ方法もあります。
- オンピステスキー:身長マイナス5cm〜15cm
- オールマウンテンスキー:身長マイナス10cmから身長と同じ長さまで
- フリーライドスキー:身長プラス5cm〜10cm
- バックカントリースキー:身長プラス5cm〜マイナス5cm
- ツーリングスキー:身長マイナス5cm〜10cm
- フリースタイルスキー:身長マイナス10cmから身長と同じ長さまで
これらのパラメーターの範囲内であれば、長いスキーほど大きなターン時の高速安定性が良くなります。また、長いスキーは柔らかいパウダースノーの中で浮きやすくなります。一方、短いスキーは、軽くてクイックなターンで操作性を発揮します。身長に比べて体重がある場合、しっかりしたスキーで範囲内の長めのサイズを選んでください。
あなたのスキースタイルに合ったスキーを選ぶためには、多くの要素の検討が必要です。-幅、剛性、キャンバー、形状の全てが重要です。これらの要素は全てスキーの操作性に影響します。オンピステ、オールマウンテン、フリースタイル、それともスキーツーリングか?自分のスタイルに合ったスキーの方向性を決めれば、あとは滑りに集中するだけです!